雛鳥の足跡…20こ ページ21
初めて上陸した島は、そんなに大きくない無人島だった。
目的の島ではなかったが、少し休憩、だそうだ。
島だ！島だ！とクルーたちは嬉しそうに船を降りていき、思い思いに過ごす。
Aは船医室でそわそわしていた。
いつもとは違い、短いパンツを履き、すらりとした脚が覗いている。
海で遊んで濡れても良いようにとナースが貸してくれたのだが、Aの国ではあまり肌を晒すような服装ではなかった為、恥ずかしいです、無理ですと訴えても、郷に入っては郷に従えよ〜とからからと笑って聞き入れてはくれなかった。
髪も、邪魔にならずたくさん遊べるようにと綺麗に結い上げてくれた。
女同士で騒いでいれば、迎えが来たわよと呼ばれる。
振り向けばマルコがいた。
おや、可愛いねいと言われれば、恥ずかしくて顔が赤くなる。
女のナースに言われる可愛いと、男のマルコに言われる可愛いはちょっと違う感じがして擽ったい。
マルコ隊長セクハラですなんてまた言われてて、なんでだよい！と怒る、やはりそのやりとりが可笑しくてAは笑った。
まだひょこひょこと歩くAを気遣って、マルコは抱き上げ縄梯子を軽々と降りていく。
自身の晒された脚に抱き上げてもらっているマルコの腕が直接触れ、いつもとは違う感覚にどぎまぎしていれば、初々しいねぃなんて言われて恥ずかしくて顔を覆った。
そっと地に下ろしてもらえば、ずっと船に乗っていたためか身体がふらふらとふらつく。
Aの国は山々に囲まれていて、海は滅多にお目にかかれなかった。
綺麗に透き通る海水に引き寄せられるように足を浸せば、ふらつく身体とさらさらした砂に足を取られ、転びそうになる。
それを、誰かが支えてくれた。
｢ようA、こっち来いよ！｣
｢エース、ありがっ！？｣
お礼を言おうと思ったが急に抱き上げられ驚き、また安定の悪さに焦ってエースの頭へとしがみつく。
来いよと言って連れてこられたのは、浅瀬に置かれた一脚の椅子。
そこに座らせてくれた。
どうだA気持ちいいか？など、周りのクルーたちが声を掛けてくれる。
｢ありがとうございます、エース｣
｢お礼はナミュールに言ってくれ。アイツがこうしてやれって提案してた｣
そう言ってエースが親指で示す方を見ると、ナミュールと目が合った。
それはすぐにバッと逸らされたが、頬が少し赤く染まっている気がする。
あの人とは言葉を交わしたことがないので、お礼ついでに喋ってみたいなと思った。
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もふもふ子(プロフ) - 如月さん» ありがとうございます(*ˊ˘ˋ*) (2022年10月6日 22時) (
レス) id: 3d96900827 (このIDを非表示/違反報告)
如月(プロフ) - もふもふ子さん» かわいいから問題無しです！！ (2022年10月6日 19時) (レス) id: 4efb850e8a (このIDを非表示/違反報告)
もふもふ子(プロフ) - 如月さん» 幼女な夢主さんが好きで来られた方々には紛らわしい題名ですよね…申し訳ないです… (2022年10月6日 13時) (レス) id: 3d96900827 (このIDを非表示/違反報告)
如月(プロフ) - 雛鳥って書いてあるから子供かな？って思ったけど成人してたわ (2022年10月6日 12時) (レス) @page7 id: 4efb850e8a (このIDを非表示/違反報告)
もふもふ子(プロフ) - thmrt1214さん» ありがとうございます！このお話でマルコさんをもっと好きになって頂けて大変光栄です！続編は大人のお話を入れ込んでいきますので、未成年の方は閲覧できないように設定している、ということでごさいます。 (2022年9月27日 23時) (レス) id: 3d96900827 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もふもふ子 | 作成日時：2022年9月17日 4時
