𝐒𝐭𝐨𝐫𝐲 55 番外編：𝚅𝙰𝙻𝙴𝙽𝚃𝙸𝙽𝙴’𝚂 𝙳𝙰𝚈 3 ページ6
｢うん、いい塩梅ね。もういいわよ｣
｢ふいー！疲れたっ｣
お疲れ様とお婆さんは笑ってチィオをテーブルへと乗せてくれた。
そのあと出来上がった餅をテーブルへと運び、ぷちぷちとちぎっていくつもの丸を作っていく。
それが終わればお婆さんは茶色い何かが入ったトレーを持ってきた。
｢これは何？｣
何でしょうか…と指に一掬いし、口元に持ってきてくれたそれをカプリと食べてみる。
｢うんまい！これ、チョコレート餡？｣
｢当たりだよ。孫へと菓子を作った残り物で悪いけれどね｣
お孫さんへは何を作ったの？と問えば、チョコレート餡をくるくると小さく丸めつつチョコレート饅頭だよと教えてくれた。
餡の形成が終われば今度は丸めた餅をぺたりと平らに潰す。
｢さ、ここに餡を置いておくれ｣
｢わかった！｣
丸めた餡を潰さないようにそっと嘴で摘み、お婆さんが持つ餅の中心へと置き、その餡が隠れるようにお婆さんが包む。
それを何度か繰り返した。
最後はこれをふりかけて…と、持ってくれているふるいをフリッパーでトントン叩けば、ぱらぱらとココアパウダーが落ちてくる。
丸い餅に茶色のベールがかかれば…
｢わーい完成だ！チョコレート大福だねっ｣
｢ふふっ、上手に出来ました｣
さ、これを持っ行ってあげなさいと綺麗な箱に詰めてくれて、風呂敷に包み落ちないように首にしっかりと括り付けてくれた。
｢おばあちゃん、ありがとう！｣
｢どういたしまして。私も楽しい時間を過ごさせてもらったわ｣
嬉しい、嬉しい！と身体を揺らすチィオの頭をそっと撫でて、さぁ日が暮れないうちに行きなさいなとそっと背を押される。
本当にありがとう！とフリッパーをふりふりし、ぴょんぴょんと元気よく跳び跳ねてチィオは船へと帰っていった。
｢ぺんぺんただいまー！｣
｢お帰り。どこ行ってたんだ？｣
｢ちょっと海岸沿いをふらりと｣
ぴょーんと甲板へと跳び上がって船内に入り食堂へと行けば、ペンギンが夕飯の支度をしていた。
チィオの首にぶら下がっている物に気付き、何だこれと外してくれる。
｢まだ内緒っ！夕飯の後みんなで開けてね｣
わかったと言ってチィオを専用の椅子に座らせ、そばに包みを置いておきペンギンはまた夕飯の支度に取り掛かった。
楽しみだなとチィオはぽよぽよと身体を左右に揺らし、その様子を何だか嬉しそうだなとペンギンは見つめ、ふふっと口元に笑みを湛えた。
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つばめ - 彼女元の姿に戻った➕同時にペンぺん🐧ちゃんと恋人同士か最高他の皆とも仲良しで楽しそう (5月19日 1時) (
レス) @page50 id: e61b67cd9c (このIDを非表示/違反報告)
つばめ - ローが風邪をひいてしまっているのでしょうがないですがそれでもコレは素敵です別のでローも出れば尚更👍 (5月19日 0時) (レス) @page31 id: e61b67cd9c (このIDを非表示/違反報告)
つばめ - 入れ替えハプニング面白いです (5月19日 0時) (レス) @page30 id: e61b67cd9c (このIDを非表示/違反報告)
つばめ - 通常版も含めて更新楽しみにしてます (2023年4月13日 23時) (レス) id: e61b67cd9c (このIDを非表示/違反報告)
もふもふ子(プロフ) - つばめさん» お返事遅くなりました(> <)ローの能力の暴走！それは面白そうですね！遅くなるかもしれませんが、リクエスト賜りました(*^^*) (2023年4月4日 0時) (レス) @page19 id: 3d96900827 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もふもふ子 | 作成日時：2023年2月4日 19時
