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いつか、こうなる日が来るとは思っていた。
私は両親を知らない。私が“私”を思い出したその日にはもう、私はセブルスのもとにいた。セブルスに両親の事をそれとなく聞いた事もあった、が、彼は何も言わなかった。
私は両親を知らないから、両親がマグルなのか、魔法族なのか分からない。私がマグル生まれ……、ドラコの言う“穢れた血”である可能性もある。むろん、純血の可能性だってあるが、血を何より重んじる純血の家の者が子供を捨てるとは思えない。多分私は半純血か、マグル生まれの魔法族なのだろう。
私がマグルを擁護する理由はそれだ。私はおそらくマグルの血が流れている。だから、マグルを馬鹿にしたドラコの言動が許せなかったのだ。
彼は原作では生粋の純血主義だった。今はまだ染まり切ってはいないが、しかし父親のルシウスの影響を如実に受けているため、染まり切るのは時間の問題。だから、私と彼が相容れなくなる時が来る事だって理解していた。覚悟もしていた。
……けれど。
私の隣にドラコが居ない事に、酷く違和感を覚える。私の今までの人生はドラコと共にあった。ドラコとずっと一緒だった。
知らなかった。私の中での、彼の存在の大きさを。
ああ、仲直りしたい。謝りたい。また一緒に遊びたい。チェスをしたい。クィディッチにだって、たまになら付き合おう。でも勇気が出ないんだ。拒絶された時の事を思うと、彼と顔を合わせる事が怖くなった。
頬を涙が伝っていく。鳴咽が漏れる。私はしゃがみ込んで、声を殺して泣いた。
それから、ホグワーツに入るまで、ドラコと顔を合わせる事はなかった。
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ファウスト(プロフ) - 待ってました！！！更新ありがとうございます！！ (2019年3月21日 12時) (
レス) id: 2967d5163e (このIDを非表示/違反報告)
ユユユ - すごく面白いです！更新頑張って下さい。応援してます！ (2018年12月30日 8時) (レス) id: f0e41eea19 (このIDを非表示/違反報告)
美央(プロフ) - 最高に面白いです！更新、頑張ってください！ (2018年12月28日 7時) (レス) id: 18377afcbc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：燃え尽きふぉっくす。 | 作成日時：2018年12月22日 23時
