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みんな大好き飛行訓練のお時間である。クソッタレ。
おっと失礼。最近イライラして口が悪くなりがちなのだ。それはともかく、今日はグリフィンドールと合同の飛行訓練が行われる。ハリーがシーカーに選ばれる切っ掛けとなる、重要なイベントだ。私個人としては箒なんて乗りたくもないのだが。
私は箒が苦手だ。というか高い所が苦手だ。一応乗れるし操れるのだが、高い所には行けない。精々一軒家の二階までが関の山だ。幼少期、高所でも平気な顔で箒を乗り回していたドラコを見た私はショックで数日間寝込んだ程。クィディッチなんてとんでもない。この高所恐怖症は年々酷くなっている。
憂鬱な気持ちのまま校庭へ向かうと、スリザリンは私以外の全員が揃っていた。みんな張り切った様子だ。ドラコなんて、早く自分の箒乗りとしての腕前を発揮したくて仕方ないようだった。
程無くしてグリフィンドール生達もやってきた。マダムフーチがやって来て私達を急かす。私はイヤイヤ箒の側に立った。
「上がれ」
声を掛ければ、箒はすぐさま飛び上がって私の手に収まった。ドラコやハリーも成功している。が、他はどうにも調子が悪そうだった。
それからマダムフーチが私達の間を見て回った。私も多少握る位置を直された。
いよいよ実際に飛ぶ時が来た。マダムフーチが声を掛ける。一、二。三、という前にネビルが飛び上がった。マダムフーチの大声をよそに、ネビルと箒は上昇していく。そしてある地点で落下し、酷い音を立てて墜落した。
「私がこの子を医務室へ連れて行きますから、その間誰も動いてはいけません。箒もそのままにして置いておくように。さもないと、クィディッチの「ク」を言う前にホグワーツから出て行ってもらいますよ」
ネビルに駆け寄ったマダムフーチ先生が、そう行って私達に睨みを利かせた。言われなくとも動くものか。
それからは概ね原作通りに進んだ。ドラコがネビルの思い出し玉を持って飛んでいき、ハリーがそれを箒で追いかける。ハリーはドラコを追いつめ思い出し玉を取り返し、それを見たマクゴナガル先生がハリーを連れて行く。
大丈夫、ちゃんと原作は進んでいる。私は満足と安堵を覚え、そっと笑みを浮かべた。
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ファウスト(プロフ) - 待ってました！！！更新ありがとうございます！！ (2019年3月21日 12時) (
レス) id: 2967d5163e (このIDを非表示/違反報告)
ユユユ - すごく面白いです！更新頑張って下さい。応援してます！ (2018年12月30日 8時) (レス) id: f0e41eea19 (このIDを非表示/違反報告)
美央(プロフ) - 最高に面白いです！更新、頑張ってください！ (2018年12月28日 7時) (レス) id: 18377afcbc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：燃え尽きふぉっくす。 | 作成日時：2018年12月22日 23時
