#13 ページ14
ハーマイオニーとハリーの初エンカウントイベントは、何とか原作通りに進んだ。私は当たり障り無い回答をしてやり過ごし、ハーマイオニーとロンの険悪ムードをどうこうせずに見守っていた。
失念していた。ハリーと同じコンパートメントに居るということは、必然的にハーマイオニーに出会ってしまうという事に。しかし大丈夫だろう。そんなに目立つ回答はしていない。彼女の中での私の印象はかなり薄いだろう。これで大丈夫だ、うん。
いや、待て。確かこのあともう一人来訪者が来る筈だ。……待て待て。やめろ。会いたくない。会いたくないのに。
再び扉が開く。それと共に、偉そうな口調の、声変わり前の高い少年の声が聞こえた。
「ほんとかい？このコンパートメントにハリー'ポッターがいるって、汽車の中じゃその話題で持ちきりなんだけど。それじゃ、君なの……か…………」
ドラコはハリーに話し掛けていたが、途中で私の存在に気づいた様子で、ハリーになど目もくれず呆然としていた。
「………A…………。なんで、ここに」
「……それは私のセリフだ。Mr.マルフォイ。あまり汽車の中を歩き回るのは関心しない。しかも野次馬根性で動くなど……、シシーおばさまが聞いたら何と言うか」
私がナルシッサを「シシーおばさま」と親しげに呼んだのに対し、ドラコに他人行儀な言い方をした事に、彼は酷く傷ついた表情をしていた。
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ファウスト(プロフ) - 待ってました！！！更新ありがとうございます！！ (2019年3月21日 12時) (
レス) id: 2967d5163e (このIDを非表示/違反報告)
ユユユ - すごく面白いです！更新頑張って下さい。応援してます！ (2018年12月30日 8時) (レス) id: f0e41eea19 (このIDを非表示/違反報告)
美央(プロフ) - 最高に面白いです！更新、頑張ってください！ (2018年12月28日 7時) (レス) id: 18377afcbc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：燃え尽きふぉっくす。 | 作成日時：2018年12月22日 23時
