38.男の悩みと女の心境 ページ42
そう言うと蔵ノ介は溜息をついて
蔵「俺が男として見てもらえるんはいつになるんやら。」
貴「まあ、気長にだよ。っていっても私次第なんだけどね」
と、微笑する。
ただの微笑ではなく悪戯のような微笑だ。
蔵「A、認める気あらへんやろ。」
と、疑いの目で見てくる蔵ノ介。
貴「さぁね〜、どうだろ。
ま、私をその気にさせたらいいだけだよ」
と、蔵ノ介の背中を思いっきり叩く。
蔵「それが難しいんや!」
と、よほどさっきの叩いたのが聞いたのかずっと背中をさすっている。
貴「あ、蔵ノ介。髪乾かしてあげるよ。」
まだ濡れてるし、そのまま寝たら絶対風邪ひく
そう言うと蔵ノ介は、は?、とか言っていたけど私は無視して無理やり椅子に座らせて
いざ、ドライヤーのスイッチをオン!
そして私は雑に蔵ノ介髪を乾かしていく。
蔵「痛い!もうちょい丁寧にやってくれなハゲるで!!」
貴「どうぞハゲちゃってくださーい」
蔵「酷っ!」
と、私たちは笑いながらそのまま雑に乾かす。
そしてふと思った。
私たちの関係ってこのままのほうが楽でいいと思うんだけどな。
上手くやっていけてるしさ。
ま、それは今の気持ちだからこれからどうなるかなんて本当にわからないけどね。
っていうか私たちまだ4歳だし
恋なんてまだ早いっての
貴「終わったよ」
と、ドライヤーのスイッチを切る。
蔵「なんか雑やったけどありがとな。」
うわぁー、最初の一言無駄!
本当のことやけども。
貴「さっ!寝よ寝よ。私はもう眠たいんだ」
そして私はベッドにダイブして掛け布団の中に潜る。
蔵「せやな、俺もそろそろ寝るわ」
貴「あ、電気消してねー」
しばらくすると電気が消え蔵ノ介が隣に寝っ転がった。
そして何故か私の悪戯心が反応し、
貴「おやすみ蔵ノ介」
と、いい私は蔵ノ介の頬にキスをした。
すると私の思っていた反応は赤面だったのだが
どうやらハズレだったようだ。
蔵ノ介は普通の顔で私の頬にキスをしてきたのだ。
蔵「おかえしや、おやすみ。」
そして蔵ノ介は眠りについた。
蔵ノ介、積極的すぎる
その夜、不覚にも私は赤く火照ってしまった顔を冷ますのに苦労した。
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うん、いや、なんか白石くんといい雰囲気やけど別にオチとか決めてないのよ
ただ、今の時点では白石くんが1歩リードしてるってだけなんです。
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作者名:モモモ | 作成日時:2018年5月17日 22時