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朝になると
慧くんはとても元気で昨日のことが
嘘のようだ
「山田〜！！
次はこれで遊ぼ！！」
慧くんは大ちゃんからの誕生日プレゼントでもらったゲームにハマっている
その時
「慧くんいますか？」
知念先生が病室に来た
「あっ！山田さん！！
慧くん見ませんでしたか？」
「慧くんならそこに…」
慧くんがいないと思ったら
俺のうしろに隠れている
「慧ならいないよって言って！」
そう小さい声で言う慧くん
「そこにいるのは分かってるよ！慧くん！！
早く！今日は学舎の日でしょ！」
上の学舎の日とか月に一度病室である
慧くんのような子向けの
学校のようなものだ
慧くん、いつもは楽しそうに
「行ってくる！！」って言うのに
今日は行きたくないようだ
「いやだぁ！！今日は山田と遊ぶの〜！！」
「ダメだよ！勉強しないと〜！！」
あいにく慧くんは知念先生に捕まってしまい、
病室を半泣きで出ていった
「慧くん、今日どうしたんだろ…」
ｺﾝｺﾝｯ
「山田〜いますか？」
「おっ！ひかるくん！！」
ひかるくんが病室にくるのは初めてのことだ
「山田に昨日のことやっぱ、言っときたくて…」
「昨日のこと？」
「山田と仲良いい慧くんのこと…」
「うん…」
ひかるくんの顔が慧くんの話の時に
少し悲しくなるから心配になる
「俺、まだすごい医者でも何でもないし
最近この病院に移動になったばっかだから
分からないんだけど
慧くんの病気のこと、病院内の情報に
何も入ってなかったんだ。」
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作者名：Moppy | 作成日時：2018年5月26日 21時
