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「慧くんって伊野尾慧くんの事だよね?」


諦めかけていた俺は驚きながらも

内心すごく安心していた

慧くんは確かにいたってことが
証明されたような気がした


「そ、そう!!

大ちゃんやっぱ、覚えてるよね?!」


嬉しい気持ちが溢れる






「覚えてるに決まってるじゃん!!笑笑







だって山田、高校の時ずっと『慧くん、慧くん』

って笑笑

えっと、あれだ!!笑笑

病院で会った男の子だっけ?

確か高校の時山田入院してたのも

この病院だったよね?なっつかしい〜」





「え、俺が高校の時…」




どういうことだ





「え?!!!違うの?!

慧くんって言うから、てっきりその子のことだと思ってたわ!」



“その子”って…



「その子って、大ちゃん『伊野ちゃん』って慧くんのこと呼んでたじゃん!」



「伊野ちゃん?あー!!確かに伊野尾慧くんだもんね!!山田、ネーミングセンスいいじゃん!笑笑」



「そういう事じゃないって!!!!!」



つい怒り口調になってしまった


「ご、ごめん

俺山田のこと怒らせて…」


大ちゃんは何も喋らなくなった





いくら今不安定だとしても
大ちゃんを傷つけるのは間違っていた



申し訳ない気持ちでいっぱいになる



「本当ごめん。

俺、なんか今いろいろあって…

でもだからって大ちゃんに当たるのは間違ってた…」



「いいんだよ山田。」


電話の向こうから優しい声が戻ってきた


「どんどん当たって、どうどん頼ってほしい!

だって俺ら親友だろ?笑笑」


きっと今、大ちゃん

電話の向こうでドヤっとしてんだろうな〜笑笑


「大ちゃんのくせにかっこいいこと言うなよ…ボソッ」


「え?!今山田なんて言った?!!笑笑」


「もういいから!!笑笑」


大ちゃんと少し話しただけで心が少し軽くなった




「何でも協力するぜ!山田!!キラーン☆」




「はいはい笑ありがとね笑笑」


「おうおーう!!笑笑」






「あのさ、早速なんだけど


俺高校でここに入院してた時が

どうしても思い出せなくて…

その高校の時?のこと

大ちゃん、教えてくんないかな?」






何か慧くんのことを知れるかもしれない

そう思った

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作者名:Moppy | 作成日時:2018年5月26日 21時

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