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病室に戻ることにした
「慧くん、俺ね
屋上に近い部屋になったんだ〜」
なんてドヤ顔で言うと
「慧の方が近い部屋だよ!!」
慧くんも言い返してくる
あれ?
あまり慧くんが俺と同じ方向に来る
もしかして、部屋近いのかな?
と、その時部屋に着いた
「あっ、俺はここだから」
「ほぇ?慧のとこだよ!!」
ん?
慧のとこって
嘘だろ?!!
それから数分後
沈黙が続く
俺はそんなに社交的ではない
慧くんは何をしてるんだろ
…
…
そうだ大ちゃんに電話しよ。
大ちゃんの着信は
昔から好きなHey! Say! JUMPの新曲だ
「もしもし、大ちゃん?」
「あっ!山田〜!!
あれほどおやすみコール嫌がってたのに、
寂しくなったの?笑笑」
「ちげーよ!!笑笑
ちょっと話したくなっただけ!」
ガチャ
ドアが開いた
誰だろ?看護師さんかな
電話してたら怒られるかな…
なんて思ったりしていると
『山田〜!!!!』
え?!
慧くん??
さっきまで病室いなかったの?!
1人でさっきまで緊張していた自分が
急に恥ずかしくなった
「彼女と電話してんの?」
なんて言ってくる
慧くんは俺よりずっと社交的だ
「ちげーよ!!笑笑」
「嘘つけ!山田の彼女〜♪」
はやしたてるように慧くんは言ってくる
「おいおい、山田!!
もう友達できたの?!
あの人見知りな山田が成長したもんじゃ〜
山田の友達〜♪」
なんて電話の向こうの大ちゃんは
喜びの舞をしている
俺は今、
5歳児2人の相手をしている笑笑
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作者名:Moppy | 作成日時:2018年4月1日 6時