私の新しい物語【おそ松さん】

トド松君 ページ48

トド松side

あーあ。折角のAちゃんと二人きりのデートが。


僕まだ根に持ってるからね!?


って心の中で言っても意味ないか。

でもAちゃんから貰ったこれほんと可愛いなぁ。


プレゼントを眺め、スマホを扱いながら色々思い出していた。


あ、今誰も居ないしAちゃんの働いてる所知ってるの僕だけだろうし、会いに行っちゃう!?

でもこれで兄さん達知ってたら最悪だよね。


僕だけの秘密が…！

知らないと信じたい。
まぁ、バカニート童貞達だしあんなお洒落な所行かないでしょ。


会いに行っちゃおっかなぁ。

でも仕事の邪魔はしたくないし……。

「あ、Aちゃんに会いに行くんじゃなくてお客さんとして行けばいいじゃん！」


お店に行くていでAちゃんと……。


「Aちゃんに会いに行くの!?」


「っ!?じゅ、十四松兄さん…！」


僕は勢いよく振り返り僕の背後に立ってる十四松兄さんを見た。


「ち、違うし…！でももしそうだったとしても今度こそついてこないでよ…!?」


「あい！」


「いやだから……え?本当に…？」


「あい！トド松がAちゃんに会いに行くの兄さん達にも言わないでおくね！」


そう言われると逆に不安になるけど、十四松兄さんは満面の笑みで言ってる。


どういう風の吹き回し？


「……もしかして十四松兄さん。…Aちゃんに会ったの…？」


「え!?…いやぁ、あはは〜。………。」


誤魔化したかと思うとスンッと真顔になった。


「え、十四松兄さん？……十四松兄さ〜ん。」



「ハッ…！何！トッティ！」


「いやだから、Aちゃn「あ！野球の時間だ！じゃあね！トッティ！」」


えー……。

あれ絶対、Aちゃんに会ってるよね？


ずるい……。



今度こそ一人でAちゃんと会ってやる…！！



お洒落していざ出撃…！


でもよかった……。
聞いてたのが十四松兄さんで……。


他の奴らなら会ってても絶対ついてくるでしょ。






外に出ると家の前で十四松兄さんが素振りをしていた。



僕に気付かずずっと素振りをしている。



「あっぶなっ！ちょっ、十四松兄さん！」



「あ、トッティ。これからお出かけ？」


「そうだけど……。てか、こんな玄関の近くで素振りしないでくれる!?危ないからっ！」


「…わかった！ふんぬぅ！ふんぬぅ！」


ずれたみたいだけど、対して変わってない。


「もう……じゃあ、行ってくるから。」

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