・ ページ14
一松side
『へぇ…じゃあ、私が出会ってない方があと二人いるんですね。六つ子…ふふ、賑やかで楽しそうですね。凄いなぁ……』
いつの間にか俺の隣で一緒に煮干しをあげてる…
そしてさっきの犬と猫は楽しそうにじゃれてる。
可愛い子と大好きな猫……明日俺は死ぬのか……!?
これはとんでもないほど戒めが必要……
『ふふ、可愛いですね。』
いや、可愛いけどあんたも可愛いんですけど…!?
凄い色んな気持ちを抑えて少しでも平常心を保とうとする。
『……?あ、そう言えばまだ名前聞いてませんでした。私は花宮Aです。貴方は……』
「……一松。…まぁ、どうせすぐに忘れるだろうから覚えなくていいよ。会うこともないだろうし……」
会った方が俺の身がもたない…
『……一松さん…私は出来たらまた会いたいです……』
………え、今なんて……
『私、最近引っ越してきてここの町に来て間もなくて…知り合えたのが一松さん達ご兄弟が初めてで…だから……って我が儘ですね。…ふふ、すみません。あ、会わなくてもしっかりと名前は覚えてますから一松さんっ』
えっとAって言ったけ……
Aは首を少しかしげ困ったように笑顔を向けた。
言葉とその仕草でぶわっと赤くなってしまう。
今の顔は見られたくない…それに申し訳なくなり俺は顔を背ける。
「あ、なんか…ごめん……。……Aがそういうなら…お、俺もまた……会いたい…かも……」
俺は何を言ってんの……
どんどん恥ずかしくなってボソボソと喋る。
「って気持ち悪いよね。会ったばかりのやつから……ヒヒッ…」
『…本当…ですか……??…気持ち悪くないです。凄く嬉しいです……ふふっ。一松さんが気持ち悪いなら私こそ言い出しっぺなので凄く気持ち悪いですよ。』
「え、あ、いや…Aは気持ち悪くないから。寧ろかわi……っ…!あっ……いや…」
『一松さん……?』
あっぶない……心に留めてたのがでるところだった……
「……あ、あ…えっと……そ、そう…時間も時間だろうし帰んないと……」
『あ、ほんと。いつの間にかこんなにたってたんですね。一松さんありがとうございました。』
「え……べ、別にお礼言われることしてないけど…」
『ふふ、私のお相手してくれて。またいつかお会いできたらいいですね。ではまた。』
笑顔で軽くお辞儀をして帰るAの後ろをを俺はボーッと見つめることしかできなかった。
214人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「おそ松さん」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
もなか。(プロフ) - たけまなさん» たけまなさん初めまして、もなかと申します。嬉しいお言葉ありがとうございます…!!では今後も楽しいお話がかけるよう頑張ります…! (2020年10月26日 21時) (レス) id: aa5b23d2cc (このIDを非表示/違反報告)
たけまな(プロフ) - 初めまして、たけまなと申します。一気に今日まるごと読んでしまいました!(笑)とても面白いです、楽しく読ませて頂きました!今後も応援させて頂きますね(^o^)! (2020年10月26日 18時) (レス) id: 6f25f1091f (このIDを非表示/違反報告)
もなか。(プロフ) - グリノワさん» ありがとうございます!ご期待に応えられるよう頑張りたいと思います…! (2020年10月21日 23時) (レス) id: aa5b23d2cc (このIDを非表示/違反報告)
グリノワ(プロフ) - もなか。さん» それは良かったです!先程はなんだか気分が落ちているように見えたので何かしたのかなと思ってしまってました。でも何事もなくて本当に良かったです!これからも楽しみにしてます!今の時期は油断大敵なので、適度に休みを入れつつ更新頑張ってください! (2020年10月21日 20時) (レス) id: 99844850a9 (このIDを非表示/違反報告)
もなか。(プロフ) - 星猫さん» 星猫さん、コメントありがとうございます!極力沢山お話が進められるよう頑張りますね。 (2020年10月21日 19時) (レス) id: aa5b23d2cc (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:もなか。 | 作成日時:2020年10月13日 1時