ツンデレ彼氏の妬かせ方〜Yuri.C〜

妬いてください#23 Yuri ページ23

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「………………」




好きな子の前ではどうしても素直になれない。


久しぶりに笑って見せて、手なんか振っちゃって。



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今にも離れて行ってしまいそうな彼女を

ただ、必死で繋ぎとめたいだけなんだ。





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僕の人生は、実につまらないものだった。


去る者は追わないくせに来る者は拒む。

それでも独りにならない僕は、器用な人間なんだと思う。




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男子とふざけたり騒いだり、っていうのにもちろん興味がなくて

恋愛なんて以ての外。






勉強が得意、スポーツもそこそこできる、顔も整ってる方だから、

これで『モテるな』って言われても無理だった。




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そして、告白してくる子を見るたびに思う。




どうせ顔でしょ？って。

中身なんて見てないくせに。どうでもいいくせに。



だから恋愛なんて無駄だ。

望み通りに進む保証もないし、そもそも叶うかどうかも分からないのに。





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恋愛に対しての考えはずっとこうだった。





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そんな、

つまらない僕の人生を、照らしてくれたのは君だった。






(佐伯)A。






今までどんな女子に告白されても、全く嬉しくなかったのに




Aが笑ってるのを見るとそれだけで嬉しくて。

おかしいなって思った時にはもう、恋に落ちてた。




どうしても君だけには嫌われたくなくて、必死で追いかけて。



早く僕のこと好きになればいいのに…

なんてありえないことを思ってみたり。





その時間は読書よりも楽しかった。あぁ、これが恋なんだって分かった。





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やっと手に入れた大切で大好きな子。

一生離してやらない、ってがんばってたのに




どこで道を間違えたのだろう。





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伊野ちゃんと手を繋ぐ君を見て、

泣きそうになった…なんて絶対に言えない。

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