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そんな夏が過ぎて、10月。
秋風が吹き始めた頃
理輝「A!はやく!!!」
A「待って待って...!(笑)」
真由美「転ばないようにね〜」
私達は以前のようにまた、たくさん関わるようになった
理輝「葉っぱ、赤くなってるかなあ?」
A「どうだろう?」
まるで、私が2人から距離を置いたことなんてなかったかのように。
今日は私と理輝が外出許可を取って、真由美さんと3人でお出かけ
冬になると、理輝の身体的にも外に出づらくなってしまうし、当時怪我で入院していた私は冬頃に退院予定だったから。
大きなショッピングモールで買い物をする予定で、時間があったら近くの公園紅葉でも見れたらいいね〜って。
理輝「わ〜〜!ママ!A!葉っぱ赤いよ!!!すごーーい!!!!」
買い物を終えてよった公園の木々は、見事に紅く染まっていて
なんだか、心も暖かくなった。
真由美「ねえ、Aちゃん?」
理輝が砂場で遊んでいるのを近くのベンチで見ていると、真由美さんが優しいトーンで話しかけてきた
A「何?」
真由美「退院しても私達は友達だからね?」
A「...え?」
真由美「私とAちゃんとじゃ、年齢が少し離れてるけど...私はAちゃんと出会えてよかったと思ってるの」
真由美「だからこれからも、たまにはこうしてお出かけしようね?」
優しくて、あったかい真由美さんのことば
私の境遇を知ってから真由美さんは気持ちをしっかりと言葉にしてくれるようになった
普通だったら、言わなくてもわかるような気持ちでも、全部全部言葉にしてくれた
それがボロボロだった私の心に染みて、真っ暗だった私の道が明るく、なって。
A「はいっ.....」
真由美「ふふ、さてと!そろそろ帰ろうか。」
理輝〜!帰るよ〜!と声をかける真由美さんの後ろ姿を見て、思う
理輝「ママ!さっきねお城作った!」
真由美「そうなの〜!?上手にできた!?」
このふたりがいれば、私はこの先大丈夫。
修二さんとのことは、今でも思い出すし、辛いし怖いけど、乗り越えて行けるんだ、と。
でも、私はわかっていなかった。
キキーーーーーーーー!!!
人間の心は、あまりにも脆くて、
人間の命もまた、
あまりにも脆い。
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はづき(プロフ) - 愛月音さん» 愛月音さん!ありがとうございます!!惹き込まれただなんて嬉しいです(´;ω;`)これからもご期待に添えるように精進して参りますのでよろしくお願いします!!! (2018年7月31日 23時) (レス) id: f736c0b76d (このIDを非表示/違反報告)
愛月音(プロフ) - 初めまして。おすすめ作品で流れてきて、気になって読んでみました。惹き込まれて、次は何が起こるの?って期待せずには居られませんでした!これからも応援しています(*´`) お気に入り登録、作者登録、高評価失礼しますね(。・・。) (2018年7月31日 14時) (レス) id: c39cc0fb1a (このIDを非表示/違反報告)
はづき(プロフ) - にくにくさん» にくにくさん!ありがとうございます〜(´;ω;`)これからも更新頑張るのでよろしくお願いします (2018年7月29日 19時) (レス) id: f736c0b76d (このIDを非表示/違反報告)
にくにく(プロフ) - こんにちは!はじめまして!少し切なくて、でもキュンキュンして最高です!更新頑張ってください! (2018年7月24日 22時) (レス) id: 058cbef714 (このIDを非表示/違反報告)
はづき(プロフ) - サーモンさん» サーモンさんコメントありがとうございます!面白いなんて…ありがとうございます!これからも楽しんでいただけるように精進致しますので今後ともよろしくお願いしますね! (2018年1月10日 19時) (レス) id: 3d33a8ee75 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:はづき | 作成日時:2017年7月30日 19時