星に手を伸ばして

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次に目を覚ました時に見たのは真っ白な天井



ツンと消毒液の匂いがして、すぐに病院だとわかった。








『先生、矢部さんが目を覚まされました──』



なんとなくそんな声が聞こえたかと思えば、慌ただしく入ってきた数人のお医者さんたち





私の体の至る所を触って動かしたりしては「痛くないですか？」「違和感があったりはしますか？」って。








A「大丈夫、です…」


「矢部さん、あなた2週間も眠っていたんですよ」


A「え…」







2週間も寝ていたことに驚く私を見て、少し考える表情をしたお医者さん




「……どうしてここにいるのかは分かりますか？」





A「えっと………」









どうしてだっけ……？




そういえばどうして私病院にいるんだろう









A「わからない、です…」







私の答えに顔をしかめたお医者さんたちは









「まだ混乱しているのかもしれない…」







少し、話し合ってから









「では、矢部修二という名前を聞いたことは？」






矢部、修二？

それって…





A「矢部修二は私の夫です」













………夫？













………あれ、修二さんは？





































『一緒に死のう、A』














A「っあ……」









「どうされました…？」


A「矢部修二……っ！」




声が、震える








そうだ、思いだした














A「私、殺されそうになって…っ！！！」

「落ち着いてください！！！！！」









何？


息ができない。









殺される








助けて









「安定剤！！はやく！！！！」







A「いやっ…！！助けて！！はぁっ…殺される………っ！！！！」









助けて






殺される









やめて









たすけて









誰か助けて











コロサレル





















ダレカ
































タスケテ

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