星に手を伸ばして

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北山





夜





俺はある作戦を結構しようと思っている







名付けて、Aに会いに行こう大作戦！！！







その名の通りAに会いに行くのだ！！！








だってなんか、気になるじゃん？






『私の仲良くしてくれてありがとうございました…あの、私ほんと、嬉しかったです。』






…気になるじゃん？










あの時のAの表情が頭にこびりついて離れない。





トン…トン…







どんなに忍び足しても、足音は少し響く。








車椅子はギシギシ軋むから置いてきた









３０５…３０６…３０７。







コンコン…



目の前の個室のドアをノックする。









…


北「…」





コンコン…




…




北「……」






コンコン…




…





北「…………」







寝た？



諦めて帰ろうと踵をかえす











A「みっくん………？」

北「？」






声が聞こえて振り向けば、閉じられているドア





A「みっくん、ですか…？」





不安げな声にハッとして、答える





北「あ、うん。俺。」





ガラガラー…






A「なぁんだ…びっくりした…」



驚かせちゃった？




A「どうしたんですか、こんな時間に？」







北「あぁ、うん、なんでだろ…(笑)」









ここに来て、何をAに言うまでは考えていなかったから、歯切れの悪い返事になってしまう









北「…うん、あー……会いに来た」






真っ直ぐAを見つめれば少し驚いたような顔をした






A「…あっ、えっと…ありがとうございます…？」









病室のドアのところでしどろもどろ、話す俺たち







A「私、いい場所知ってるんです」

北「え？」

A「せっかく会いに来てくれたんだし…よかったら、行きませんか…？」









言葉に詰まってしまった俺を察して、Aの優しい、気遣いの言葉







あぁ、やっぱり俺は……
























北「ん、行く」






















Aが嬉しそうに笑った

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