星に手を伸ばして

２０ ページ21

北山





あれから理輝とAと俺でいつも通り雑談したり、ゲームしたり。




最初こそ目が会わなかったけど、ずっといればさっきのことがなかったことのよう。




北「ちょ、A！お前ババ持ってるだろ！？」

A「持ってません！！理輝ですよ！！」

理「僕じゃないもん！！」





3人でババ抜きして大騒ぎして。




北「ひぃー…つかれた…」

A「ねえ、みっくん！」

理「すぅ…ん、すぅ…」




遊び疲れて寝ちゃった理輝の寝顔見て癒されて






北「明日からこの寝顔が毎日見れなくなっちゃうんだな…」

A「……」







明日、退院することにしんみりしてしまう。








A「理輝、寂しがりますね」

北「はは、そうかな」

A「そうですよ」










Aは？



Aは、寂しい…？








俺は、寂しい。


今まで毎日会ってたのに、それが出来なくなるんでしょう？



Aはテレビで見れるから寂しくないよっていうけど、じゃあ、俺は？


俺は、どこで何をしてAを見ればいい？





A「みっくん…？」

北「…ん、そろそろ行くわ」

A「…うん」





Aの目が一瞬揺れたのは、気の所為？






A「みっくん…っ」

北「ん？」

A「あの、私と仲良くしてくれてありがとうございました…あの、私ほんと、嬉しかったです。」
































うつむきがちに話すAの声は、やっぱり綺麗だ。

２１→←１９

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す