星に手を伸ばして

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北山





『どんなAでも、俺は好きだよ』

すっと、出てきた言葉




きっとAは過去に何かあったんだろう


それを俺が無理矢理聞くことは絶対にしない

Aから話してくれるのを待ちたい





待ちたい…けど…






北「あーーーーーー……」



なんてことを言ってしまったんだ俺は…！！！



確かに本心だけども！！


子供じゃないんだ、好きという言葉は様々な捉えようがある




あーーーまじで何言ってんだよ……





北「穴があったら入りてえよぉ……」

「あなーーーー？」

北「のわっっっ！！！」



したからいきなり声が聞こえてきて驚いた




北「んだよ、理輝か…びっくりしたぁ…」

理輝「みつ、穴ほしいの？」




僕が掘ってあげようか？

まん丸の純粋おめめで砂場行く？って(笑)

中庭の子供用に設置されてる簡易的な砂場のこと？(笑)





北「んはは、大丈夫(笑)」







それもよりも、だ。




さっきの俺の言った言葉が頭の中をぐるぐるーーぐるぐるーーーーーー…







どんなAでも好きだよ、かぁ…









どうしてあんなこと言ったのか俺でも謎




ただ、なんのつっかえもなく好きだって出てきた















北「はぁぁぁ……」




もっと違う言葉なかったのかよ…受け止める、とかさぁ………






ギッ…キュルッ…


理輝と一緒に理輝の部屋に向かう






理輝「みーつー？聞いてるーーー？」

北「んえ？なに？」

理輝「だから！Aどこいったか知ってる？」



どきっ




北「あーーー…どこだろうな」

理輝「A、ちょっと行ってくるね！って言ってどっか行っちゃったの！！」


もー、どこ行ったのさぁ！！


ぷんぷん怒ってる理輝を横目に、考えるのはやっぱりAのことで。











どんな感情で好きだって言ったかはよく分からない





でもきっと、恋愛的なものではないと思う。たぶん。






確かに俺は彼女に惹かれていた。でもさっきのは、違くて、ただAに言いたかった。

俺がいるよって言いたかっただけ。









ガラガラッ…



理輝「あ！Aーーーー！」

A「ただいま〜」

理輝「もーどこいってたの！？遅い！！」





怒る理輝にごめんごめんって笑いながら返すAと目が合ったけど、すぐ逸らされたし、俺の方からも逸らしてしまった。

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