星に手を伸ばして

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A



北「気にならないよ…」

A「…え？」







北「だって、AはAでしょ？」



















この人は、どこまで優しいんだろう
























A「でも、私のこと知ったらみっくんもきっと、幻滅、します。」

北「…しない、絶対。」

A「でもっ…」
















北「じゃあ教えて？Aのこと、全部。」






こっちを向いてくれないみっくん


A「それは…っ」





















あぁ、私がいつまでも煮え切らないから

またひとり、私の周りから消えていく。



また…









みっくんの次の言葉を待つ


なんだか泣きそうになってきて、ぐっと眉間に力が入った

















やっと、こんな私とでもって期待した私がいけなかったんだ…






















北「ふふ、でしょ？」






…え？






北「今俺が聞いても、A答えられないっしょ？」

A「…」









北「だからAが、話したいって思えたときでいいよ」

A「みっくん…？」



北「大丈夫、ちゃんと待ってるから」











ギシッ…




自分で車椅子を動かして、こちらに方向転換
























北「どんなAでも、俺は好きだよ」














行こ？理輝が待ってる



















そう言い残して、どんどん先に進んでいくみっくん






















────どんなAでも、俺は好きだよ















さっきのみっくんの言葉が、ぐるぐる、ぐるぐる…









ねえ、みっくん…






さっきの好きって、どんな意味の好きですか…？

























私がみっくんに持ち合わせてる感情は、どんなものなのでしょうか…














私、みっくんのことが好きなんでしょうか…









A「っ…」




ポロッと、落ちた涙
















もう、わかんない







人に希望を抱くのも、なにもかも、やめると決めていたのに














私、みっくんと会ってからなんだかおかしい

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