星に手を伸ばして

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それからAさんと仲良くなるのに時間はかからなかった




Aさんが、北山さんは私より年上だから敬語いらないですって言ってくるから今では呼び方もAさんからAに変わった








北「理輝〜A〜元気？」

理「みつーーー！」

A「みっくん、おはようございます」





だから俺も敬語はいらないって言ってるのに、「頑張ります…」と言っては一向に直らない(笑)


本人いわく多少は直してるらしいけど…







あれから俺はほぼ毎日理輝の部屋に通っている



と言うか、行かないと理輝が拗ねる(笑)











なんとなく二階堂と似てるんだよなぁ、(笑)








最初は北山さんって呼んできてたんだけど、俺と知り合ってからテレビをたくさん見るようになったらしいAは




A「今日だけみんなの〜みっくんでーーーーすっ！！！」

北「やめろ(笑)」

A「私も今日からみっくんって呼ぼうかな？(笑)」




最初は冗談で呼んでたけど呼ぶうちにみっくんがしっくりくるようになったらしい








北「ねえ、Aっていつも理輝の部屋いるよな」

A「うん」

理「Aねえ、朝ごはん食べてぇ、僕の点滴の時間になると絶対来てくれるんだよ！！」

北「おう、よかったな」

理「うん！」











Aがどうして理輝に目をかけているのかは知らない








この話になるとAの表情が、なんとなく…こう、

曇る感じがして、笑ってるんだけど…なんか違う。










俺の検査、兼休養の入院ももう少しで終わる






A「みっくんはもう少しで退院しちゃうんですよね？」

北「まあね〜寂しい？」


にやっとAを見る


A「べ！つ！に！寂しくなんてないです！」


素直じゃないなぁ(笑)



A「だって、これからはテレビでみっくんを見れるし……」

理「きょうだけみんなのみっくんでーーす！！」

北「だからそれやめろ(笑)」













北「まあ、俺もちょっとは寂しいよ」

A「……だから、私は寂しくなんか…」

理「このまえA言ってたよ！寂しいって！！」






















A「…」

北「はっは〜ん？」










この感情がどんなものかはまだ分からない



恋ににた気がするし、何か違う気もする































ただ今は、彼女の隣にいたい

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