始まり ページ2
その日はめずらしくみんなオフの日だった。
といってもみんな寝てたりなんなりで、リビングにいるのは、私とテテとぐぅちゃんと、ホビオッパだけ。
オンニから会議の間ジュノを見れないから、預かって欲しい。と前々から言われていた。
今は、ジュノはみんなとトミカで遊んでいる。
jyu「ぬなぁ、みてみて、消防車さんだよぉかっこいいねぇ」
きらきらおめめでそう言ってくるジュノ。可愛い。
可愛い。
『ほんとだ!かっこいいね！ジュノは、消防車好き？』
jyu「うん！」
th「ジュノ、これはなぁに？」
テテがそう言って(子供)に見せたのは、ゴミ収集車。
jyu「テテヒョン！それはね、ごみしゅしゅしゃって言うんだよぉ」
言えてないけど、可愛いーーー！！
ぐぅちゃんはというと、私の太ももでお昼寝中。
膝枕するのはジュノじゃなくて、成人男性なんだね。
hs「ジュノ、ホビホビ〜‼お尻ふりふり〜‼」
jyu「ほびほび〜‼ふりふり‼」
そして始まった2人のダンス。
トミカを踏まないように片付ける私とテテ。
『可愛い。うちの甥っ子ちょー可愛い。』
th「可愛い、うちの妹の甥っ子ちょー可愛い。」
『私テテの妹じゃない。むしろ、3ヶ月お姉さんだから！』
prrrrr prrrrrr
『電話だ、出てくる。』
th「うん。」
自分の部屋に移動しながら電話に出る。
警察からだった。
内容はオンニが交通事故で
死んだ
という事。
『え、』
分からない。死んだ？オンニが?冗談はやめて欲しい。分からない。
信号無視をした車とぶつかったらしい。
目の前が真っ暗になる。《死》と言う言葉が頭の中でこだまする。
ねぇどうゆうこと？オンニ、ジュノを置いてったらダメじゃん。
私も置いてかないでよ、
胸が苦しくなって、息が出来ない。涙が出てくる。
こんな姿で、ジュノの前にいたら心配されちゃう。
あんまり部屋にこもっているから、テテとホビオッパが様子を見に来た。
ﾊｧﾊｧ、息が出来ない。
th「Aどうしたの?って、え、A！落ち着いて、」
hs「A、大丈夫？しっかり!テヒョン、他のみんなを呼んでこい！」
th「はい！」
『オンニ！オンニ！行かないで！』無我夢中で叫んだ。まだ間に合うような気がして、
hs「A‼」
『オンニ、』
ふっと足に力が入らなくなった。ガクッと崩れ落ちる私をホビオッパはしっかり抱きとめてくれる。
ホビオッパの腕の中は、いつもと変わらずあたたかくて心地良かった。
『オンニ、オンニ…』
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作者名：A mu | 作成日時：2021年4月2日 1時
