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「私が来る前からこんなことがあったわけ!?」
「んあ?うっせーよ」
こんなことが起こってしまったのは
_____私達の計算ミスから始まった
「こんな感じ〜、分かった〜?」
『はぁーい!』
瑠美波ちゃんが『白浜、油断作戦!』と大っきく書いた黒板をトントンと叩きながら声を張り上げた。
「じゃあ、皆よろしくね。」
と、さくらちゃんからのスマイルメッセージに皆がはいっと答えた。
ここまでは、誰にもバレずに上手くいく
はずだった
「おは、あれ〜?皆早くない?」
奏芽を呼んでいなかった。
奏芽に教えていなかったんだ、いじめのことを。
「皆揃ってるじゃ...え?」
黒板に書かれた瑠美波ちゃんの文字を見て絶句した。
あぁ...最悪
教室の空気が張り詰める中、さくらちゃんだけが余裕の笑みを浮かべていた。
すると、奏芽がこっちにツカツカ歩いてきて、私の肩を思いっきり押した。
よろけて、倒れそうになった。
慌てて体制を整える。
「ねぇ、あんたも黙ってないで何とか言ったら?見てれば、トップのグループにいるみたいじゃん。」
私を思いっきり睨み付けて、
「あんたがいじめをする人なんて思ってなかった。サイテーだよ。」
私は俯いて、思わず唇を噛み締めた。
すると、瑠美波ちゃんが私の前に庇うように立った。
「ねぇ、山本さんだっけ?さっきから聞いてれば、態度でかすぎなーい?有希に仲良くしてもらってるからって調子乗んないでね?」
そうしたら、香里菜ちゃんまで
「白浜と同レベルかよ。有希の肩、押す時点でおかしいっつーの!お前、調子乗んなよ。」
怒り狂ってる瑠美波ちゃん達にさくらちゃんが近寄って、
「まぁまぁ、いいんじゃない?別に。そんなに怒ることないよ?」
と、意味深に微笑んだ。
香里菜ちゃんもニッと笑って、
「今日はこのへんにしといてやる、覚えとけよ山本。」
と、低い声でいった。
さくらちゃんは、
「有希ちゃん大丈夫?」
と言ってくれた。
「だ、大丈夫だよ」
さくらちゃんが何か企んでる、そう感じて小さい声でしか応えられなかった。
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流雲(プロフ) - ゆ〜なりさん» これ、アプリで作ったやつだよ〜笑 ありがとう!頑張れる! (2019年10月20日 15時) (レス) id: 69c985532c (このIDを非表示/違反報告)
ゆ〜なり - すごい面白いー!絵が上手すぎない? (2019年10月20日 10時) (レス) id: dc1b74a6d2 (このIDを非表示/違反報告)
ゆず - アメリアさん» わあ、うれしい!ありがとうございます!頑張りますね! (2019年9月24日 19時) (レス) id: 69c985532c (このIDを非表示/違反報告)
アメリア(プロフ) - めっちゃ面白いです!更新頑張ってください! (2019年9月15日 16時) (レス) id: 6670beebf5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:流雲 | 作者ホームページ:http://commu.nosv.org/p/moe181031suzuki
作成日時:2019年9月3日 21時