金田一少年の事件簿N

事件簿 1 ページ3

美雪サイド


生物の授業中


先生「アサリは海水､シジミは淡水に住んでいるから基本的に種類としては全く別だ｡
ただ､大きく言うと軟体動物門という同じ仲間とも言える｡
じゃあ次のうち､アサリに近い生き物はどれか分かる者はいるか?」


美「はい!」



先生「まぁ､七瀬は出来て当然だしな…」

先生「他にいないのか?」


一「これはBかな?いやDかな?」


隣でBとかDとか迷っている声がし見ると､教科書を立ててジッと見つめながら迷っている一ちゃん


美「一ちゃんが勉強してる…」


「金田一が勉強?」

「あり得ないでしょ」

教室内が一気に騒がしくなった


先生「何だ､珍しくやる気じゃないか!
じゃあ金田一､答えは?」


一「…ん?なに?」

先生「お前､今何やってたんだ?」


先生が一ちゃんの教科書を持ち上げると沢山の写真が床に落ちた


写真を見ると､全部女の子の写真でBとかDとかEとか書いてあった


先生「お前､授業中何やってんだ!」

美「すいません!」

美「ほら一ちゃんも拾いなさい」

一「ほーい…」


私は立ち上がり先生に謝ると
一ちゃんと一緒に写真を拾い始めた

一通り集め､先頭の写真を見ると
写っているのは自分で､赤ペンで

《A 残念》

と書かれていた


私はイラついてきた

それを一ちゃんは気付いたのか慌てて写真を取って私に背を向けた。


一「ひいきめなしで判断してみました」

美「一ちゃん!!」

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