10話 ページ11
「さっきはありがとね！」
『はひっ⁉ あ、いえ…』
今度こそ部屋に帰ろうとすれば、がばりと肩を組まれた。何だ何だとふり向けば、声の主はバンダナを巻いた綺麗なお姉さんだ。酒瓶を手にしている辺り、彼女が酒盛りの中心人物なんだろうか。…でもぼくが薬を投与した人の中にこの人居なかったぞ。
「あたしはデミ。デミ・バーボン。あんたは昨日来なかったけど、ちょっとご馳走させてくれない？オレンジのノンアルコールのカクテル用意したからさ！」
『え、は、はい！ありがとう…ございます？』
いきなり過ぎて理解が追いつかなかった…。えーと、ぼくはオレンジのカクテルが好きなのかな？でも美味しそう！薬の調合は…後で良いか。
ーー
『ん〜‼ 美味しいです！』
「そうかい！試合にもこれ、持って行けたら良いんだけどねぇ…」
デミさんに連れられて、ノンアルコールのカクテルを頂く。甘酸っぱくて美味しい…。けど、ぼくの好きなのはしゅわしゅわするやつだった気がするのは気のせいかな？
いや、それよりもだ。
『え？待って⁉試合中にお酒飲むの⁉ 酔っ払ったりしない⁉』
「あ〜、ちょっとほろ酔いになるだけだよ。それに、あたしの酒はダメージ回復できるんだ。あんたらには提供できないから、怪我したらエミリー先生に診てもらいな」
お酒で⁉ ぼくの薬でも回復できないのに⁉
え〜…凄い、凄いなぁ…。レシピ聞きたいんだけど、薬に応用できないかな…。
…聞いたけど、極秘でした。でもぼくの薬も極秘だから言えないのと同じ事か。
ご馳走様でした！と、パタパタと部屋から出た。
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寧彩(プロフ) - イヴさん» そうみたいですね！でも夢主ちゃんは実は纏足されてる…みたいです。本来なら普通サイズになっていたと思われます (2020年8月9日 19時) (
レス) id: 28605b481e (このIDを非表示/違反報告)
イヴ(プロフ) - 夢主ちゃん足ちっちゃいんだw自分と一緒でビックリしたw20センチから成長しないのよね (2020年8月9日 18時) (レス) id: e486ddb9ac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：寧彩 | 作成日時：2020年6月21日 0時
