8話 ※ ,, ページ9
荘園の主人はあいつに休むように言っていたが、あいつが大人しく部屋に居る筈がない。全く…部屋で寝てなさいよ。誰かに見つかったら厄介だわ…。
『…私を殺しに？』
『‼』
廊下を歩いていると、奴が立っていた。
今なら…まわりには誰もいない…。でも、誰か来たら…。
『でも、あなたは私を殺せないでしょうね』
『っ…‼ 煩い』
振りかざした小刀を、あいつはガッチリと掴んだ。
何処にそんな力があるのか。魔法では無いと、直感でわかった。私よりも小さくて、華奢なそいつは骨と皮だけの細い腕で私の手首を捻って壁に縫い付けた。
『…あまり人外をなめないで頂きたい』
『ヒッ…‼』
そう言って彼女はすたすたとその場を立ち去った。
何だったの…今の間は…！
ーーーー
夢主視点
『っ、はぁぁぁぁ〜‼』
やばい、勢いであんなん言ったけど…。やっぱり主に命狙われてたか…。あんな即席暗殺者雇ってまで…。
…どうする？
大方、主の目的は私の持つ「力」
これまで何百人と居た使用人が贄としてこの荘園に食べられ、唯一私は生き残ってしまった。
魔女狩りで命を落としかけた所を助けられたときはこの荘園の主人が神様のように思えたが、此奴が本物の魔女だ。
ハンターから「力」を集めているとはいえ、本当に少しずつしか彼らから集める事ができない。「力」を一度に奪うと彼らは消滅してしまう。
死んでしまった仲間やサバイバーの為にも、私にはやらなければならない事がある。
流石に全サバイバーとハンターの解放はできない。
できたとしても彼らはそれを望まないからだ。
荘園の餌にならないようにしてやる事、私にできる唯一の救済方法。
それに、餌が無くなれば荘園も力を無くして餓死し、荘園の主人も力が使えなくなる。そうすればおのずと彼らを解放できるのだ。
だから、それまで私は死ねない。
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寧彩(プロフ) - 雪希さん» ありがとうございます！ ぎっくり腰を書くにあたってある程度の情報は必要だなと思って調べたらあったので…丁度いいなと書いてみました。暗めの話なのに笑いを見つけてくださったなら幸いです(^^) (2020年5月31日 9時) (
レス) id: 28605b481e (このIDを非表示/違反報告)
雪希 - すみません本当真剣に呼んでたんですけど魔女の一撃で爆笑してしまいました。ぎっくり腰のことを魔女の一撃…。作者様は博識ですね。尊敬します。展開が楽しみです、更新楽しみにしてます。応援してます、頑張って下さい。 (2020年5月31日 9時) (レス) id: 57bf457d23 (このIDを非表示/違反報告)
寧彩(プロフ) - フルグラ、リ傭・オフェ傭推しさん» ありがとうございます！ (2020年5月23日 20時) (レス) id: 28605b481e (このIDを非表示/違反報告)
フルグラ、リ傭・オフェ傭推し - 面白い設定ですね！更新お待ちしておりますっ(≧▽≦)頑張ってください！ (2020年5月23日 18時) (レス) id: d8c098f262 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：寧彩 | 作成日時：2020年5月21日 0時
