No.240 ページ30
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総「マジかよ!?俺も見たかったなー、司と滋のキスシーン」
「別に普通だったよ?」
総「お前はわかってねぇんだよ!どれだけ司のキスがレアかってことが!」
「道明寺さんのキスがレアかどうかはどうでもいい」
今日は総二郎の母親から、客室に花を生けて欲しいと言われ、それを終えた後二人で夕食を食べ街をブラブラと歩いている。まだまだ季節は冬。手が冷えてしまう。
総「寒いか?どっかカフェでも入るか」
「そうしよう。寒すぎて手の感覚が無い」
総「ほら」
「…………え、何?私何も持ってないよ?」
総「…………それはもういいっつうの。早くしろよ、俺の手が冷える」
少し強引に繋がれた手は乱暴な言葉とは裏腹にすごく暖かかった。
「げっ、雨降ってきた!」
総「ちっ、このタイミングで降るなよ……!急ぐぞ!」
そして少し走ったところにあるカフェへと入る。
「はー、あったかい……」
総「お前に体温奪われちまったじゃねぇか」
「知らないよそんなの。自分から繋いできたくせに」
総「可愛くねぇやろうだな。うふっ、奪っちゃった♪とか言えねぇのかよ」
「気色悪いこと言うな。余計に身体が冷える」
つ「今日は張り切って5時間労働!」
類「へぇ、5時間。お疲れ」
「…………なんだろう。聞き覚えのありすぎる声が聞こえた気がする」
総「…………俺もだ」
「空耳かな?」
総「空耳だな」
二人の後ろから聞こえた声に嫌な予感がした二人は振り向かずに気配を消した。なぜこんなとこでばったり会うのか。というか何で二人が一緒にいるのか。
類「温泉行きてーな」
つ「温泉?花沢類のイメージじゃないよ〜」
総「またスノボーしてぇよな」
「温泉かぁー、私も行きたいなー」
総「…………あっちの話で会話してんじゃねえぞこら」
「え?あ、ほんとだね。すまん」
つい何を話してるのかが気になって聞き耳を立ててしまう。そのおかげで申し訳ないが総二郎の話は耳に入ってこない。
滋「司!何にする?あたしカフェオレー!!」
「ぶふっ!!何であの二人まで……!!」
総「あーあー、お前こぼしてんじゃねえか、早く拭け」
「あ、ありがと」
総「ったく、面倒くせぇ展開になりやがった…」
世間は狭いとはよく言ったものだ。この広い世界で、同じ時間に同じ場所で偶然会うなんて。しかしどう見ても組み合わせ的にあまりいい展開では無い。
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choco(プロフ) - ふう。さん» ありがとうございます!更新頑張ります^ ^ (2016年8月3日 21時) (レス) id: 890dd4e01f (このIDを非表示/違反報告)
ふう。 - 続きが凄く気になります!更新頑張ってください! (2016年8月3日 17時) (レス) id: b4363f857a (このIDを非表示/違反報告)
choco(プロフ) - 沙希さん» ありがとうございます!そう言って頂けると頑張りがいがあります^ ^ (2016年7月31日 9時) (レス) id: 890dd4e01f (このIDを非表示/違反報告)
沙希 - 続き超きになります!更新どんどんお願いします (2016年7月31日 8時) (レス) id: 8f81495b1b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:choco | 作成日時:2016年7月18日 2時