No.226 ページ16
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それからも10回程乗り回した後、総二郎達のいるベンチに向かう二人。きっと今もまだベンチでぐったりしてるんだろうな。何か飲み物でも買って行ってやるか。
「滋さん、先に戻っててください。私飲み物買ってきます」
滋「じゃあたしも行くよ！」
「いえ、大丈夫です！あの二人の様子見に行ってあげてください」
滋「そう？わかった！じゃあ何かあったら呼んで？」
「はい」
そう言って別れた二人。少し歩いたところで自販機を発見した。水でいいかと4本買う。あ、やべぇ、どうやって持って行こう……。と、そこに近づく影が二つ。
男「お姉さん、一人？」
「は？」
男2「暇ならさ、俺らと遊ぼうよ」
「いや、誰が一人で遊園地なんか来るんだよ」
うっとおしい奴だな。遊園地でナンパなんて何考えてんだ馬鹿が。二人を無視して水を持ち通り過ぎようとしたところ、腕を掴まれペットボトルが地面を跳ねた。
「ちょっと！何すんの離せ！」
男「いいじゃん、ね？あっち行こうよ」
男2「悪いようにはしないからさ」
「触るな！」
がっしりと二人に腕を掴まれ逃げ道を失ったA。仕方ない、足か………。そんなことを考えていると、片方の腕を掴む男の手の力が緩んだ。何かと顔を上げれば眉間に皺を寄せた総二郎。あーあ……この人達も残念だが、助けに来てくれたことよりも後で怒られることを想像するA。気付けば男2人はひぃひぃと逃げて行った。
総「ったく、何やってんだよ」
「ごめんね、ありがとう」
総「……………」
どうせ怒られるなら先に謝っておこうと思いそう言ったAだが、総二郎は少し黙った後落ちたペットボトルを拾うと、行くぞと歩き出した。
「あれ？怒らないの？」
総「別に」
「え？怒ってるの？どっち？」
総「別に」
「別にってなんだし！」
怒ってるのか怒ってないのかよくわからない総二郎にAは訳がわからないといった顔をしていた。
総「俺らの為に水買いに来たんだろ」
「へ？あぁ、うん。まだぐったりしてんだろうなと思って」
総「だったら怒れねぇだろ……」ぼそ
「ん？なんて？何か言った？」
総「………別に」
「さっきからそればっかじゃん！」
滋から飲み物を買いに行ったと聞いたが、帰りが遅いからって見に来て良かった。後ろを歩くAをちらっと見て微笑む。
「……何笑ってんの？」
総「別に〜」
「だー！！それうざいんだよ！」
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choco(プロフ) - ふう。さん» ありがとうございます！更新頑張ります^ ^ (2016年8月3日 21時) (
レス) id: 890dd4e01f (このIDを非表示/違反報告)
ふう。 - 続きが凄く気になります！更新頑張ってください！ (2016年8月3日 17時) (レス) id: b4363f857a (このIDを非表示/違反報告)
choco(プロフ) - 沙希さん» ありがとうございます！そう言って頂けると頑張りがいがあります^ ^ (2016年7月31日 9時) (レス) id: 890dd4e01f (このIDを非表示/違反報告)
沙希 - 続き超きになります！更新どんどんお願いします (2016年7月31日 8時) (レス) id: 8f81495b1b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：choco | 作成日時：2016年7月18日 2時
