涙流ﾚﾊﾞ桜散ﾙ【あんスタ】 (ページ18)

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花びら*17 ページ18

｢それでAを惚れさせればいいってことなのか？｣

｢優しさだけじゃねえっつーことは
鬼龍先輩にもわかるよなぁ?｣

ニヤニヤ笑っているわんちゃん

もはや私にはもうなにがなんだか
訳がわからなくなっている

｢それで最後にAがどっちに惚れたかどうかっつーのを本人に判定してもらう｣

｢あぁわかったよ｣

鬼龍先輩は勝負することを認めた
　

｢さすが鬼龍先輩だなぁ？｣

｢ってことだA

覚悟しとけよ｣

わんちゃんはそう言って武道場を後にした

｢はぁよくキャンキャンと吠えるな｣

｢...ごめんなさいまさか
こういう勝負だと思わなくて....｣

あのとき叫んだ私がものすごく恥ずかしい

のってあげればいいじゃないですか！！！
といったものの

それはそんなということにちょっと
ふ、不安を覚えて反論みたいなことを
しちゃったわけであって...
　

言い訳だよな

と思い、なかなか顔を上げられない

ﾎﾟﾝっと頭に手を置かれた

え？と思い

鬼龍先輩に目を向けた

｢気にするな俺もお前に
傷つけることをいっちまったな
悪かった Aに迷惑をかけたくないって思って言ったんだが、俺の間違いだったな｣

｢そ、そんな全然大丈夫ですｯﾂ！
私こそごめんなさい...｣

｢大丈夫だで、鉄はいつまで
隠れてるんだ｣

　

｢え？鉄虎くん？｣
　

｢あ、すすんませんっす...｣

どうやら鉄虎くんは陰に隠れていたみたいだった

｢な、なんか修羅場みたいになってて
俺なかなかでていけなかったっす！｣
　

｢男ならでてきて止めるくらいしてみろ｣

｢は、はいっす！｣

｢あ、じゃ私はこれで失礼します...｣

なんか少し疲れたような気がした

｢なんだ、いつもみたいに見学しねえのか？｣
　
｢はいまた今度お手伝いに来ますね｣

｢ああ｣

そっと微笑む鬼龍先輩の笑みには
本当に頬が緩む

『やっぱ好きだなぁ』

そう感じてしまった