涙流ﾚﾊﾞ桜散ﾙ 【あんスタ】

花びら*10 ページ11

あっという間の放課後

もう放課後か

いろいろ考えすぎたような気がする


｢今日も紅茶部の活動はないのね｣

わたし的にはありがたいことなのだが

いつもなら
　
｢鬼龍先輩のところに向かわなくちゃ！｣

だなんて思いながらダッシュして向かうのだが
今回はそうとはいかない


恐らく盗み聞きだと思われてる可能性が高いわけなのでまず誤解を解いておきたい


だが、会ったら会ったで好き【だった】頃の
気持ちを思い出してしまうわけで
それはそれで嫌だ


｢まってわたしどうすればいいんだろう｣

　胸のなかのモヤモヤはおさまらない

｢あー!!!もどれもどれ！ポジティブな自分よ！｣

そんなことして戻るのなら気は楽なのだが。


｢鉄虎くんはもう部活だよね...｣

...ん、待てよ


彼女って部室に来たりするのかな


もし仮に来たとしたら鉄虎くんがいるわけで
彼女が誰だかわかるかもしれない


｢...我ながら名案じゃ｣

これで悩みひとつは解決。


だが、誤解は解けないままだ


いますぐにいって


｢鬼龍先輩!!!あれは誤解です！｣

だなんていいたいのだけれど
勇気というものがでない


なんせ告白振られた後でもあるため
気まずいものは気まずい

仮に彼女がいたとしたら？

｢...あー｣


なんなんだこのモヤモヤくんよ
とっとと消え去ってくれ

いつもの元気全開Aちゃんに
なってくれぬか


｢...あーーーーーー｣


とりあえず廊下に出て歩いてみる


｢どこに向かおう｣

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