私と"元"仲間の上では星が煌めいている。【kz】

thirty-eight ページ38

「立花、ごめん。」




宮本ゆりあが言った途端、取り巻きも頭を下げる。




唖然とした。




「あんた達が謝るなんて、どーゆー風の吹きまわしよ。」




気持ち悪そうに言うと、




「実はさ、kzにバレたんだよね。




ぜーんぶ。




めっちゃ叱られたよ。




謝りに行けって言われた。




俺らも謝るからって。」




、、、、、え




「お前らがやったことは、決して良いことじゃないけど、




もしまだ意地張ってんなら、考え直せって。




考え直してみたらさ、理不尽でバカだったと思ってる。




ほんと、ごめん。




許してよ。」




「いい加減にしろよ。」




自分でも驚くくらい、低い声が出た。




「私がどんなに辛かったか、苦しかったか、分かるの？




それがわかって謝ってんの？




ねぇ、どうなのよ。




あんたがさぁ、いじめられてヒョロっと謝られて許せる？




私は、無理。




どんな理由があっても、いじめられた側の傷は変わらないんだよ。




どんな事情があっても、人を巻き込むなよ。




理不尽でバカだった？




やっと気づいたの？




この前まで、散々私を悪者にしてきたくせに？




調子よすぎて笑っちゃうよ。




私だってさ、家のこと大変なの。




こんなことで時間使わせないでよ。」




音をたてて扉を閉め、浜田を後にした。




何がしたかったのよ。

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