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thirty-two ページ32

「つまりお前たちは、2人で出掛けようとしてたというわけか。」


まったく、オーバー過ぎ。


「大袈裟だって。


一緒に下校してたときの話題だよ。


それで、ご褒美みたいな感じだもの。」


そう言うと、若武がニヤッとした。


「よし、俺らも行くぜ。」


はっ!?


「チームの中の2人だけが親密な関係になってしまったら、チームとして成り立たなくなるからな。


そういうことは、リーダーとして阻止しなければならない。」


でも皆と行くのも楽しそう、、、


「じゃあ皆で行こうね」


私がニッコリしたら、皆がガッツポーズした。


「美門、ドンマイだな。」


「仕方ないよ、抜け駆けしようとしてた罰だ。」


「楽しみだね。」


嬉しそうにしてたから、一安心。


だけど翼はズーンとしていた。


「翼、どうしたの?」


「何でもない、、、」


「えぇ、言ってよ。」


心の友でしょ?と言うと、翼はニヤリと悪戯っ子な顔になった。


「今度は2人で、心の友としてどっか行こう。


祝福してあげる。」


「うん、いいよ」


嬉しいな、祝福だなんて。


「おい、若武。美門がまだ懲りてないぜ。」


上杉くんの告げ口で、翼の顔が再び曇った。


「おい、美門っ!貴様っ」


「別にいいじゃない!


心の友として、行くんだから!」


「そーだ、そーだ!」


しばらく騒ぎまくった私達は、あとから思えばほんとうに幸せな時間だった。

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くらげ - 感動しました。私もつい最近までアーヤみたいな感じだったのですごい泣きました。これからも頑張ってください (2022年12月20日 17時) (レス) @page33 id: c446d0bf5d (このIDを非表示/違反報告)
雪華桜 - 感動しました。もう一度日常を考え直させられます!とってもいい作品だと思います!! (2021年7月20日 23時) (レス) id: e65117848e (このIDを非表示/違反報告)
真央 - とっても感動しました。後背景すごくきれいです。 (2020年10月9日 17時) (レス) id: f52c935892 (このIDを非表示/違反報告)
月海(プロフ) - 佳菜さん» コメント、ありがとうございます!そんな褒めてもらって、照れますね笑笑 よかったです (2020年4月17日 13時) (レス) id: 69c985532c (このIDを非表示/違反報告)
佳菜 - 私も趣味で小説を書きますが、こんなに上手に書けません!とっても面白かったです! (2020年4月17日 13時) (レス) id: a41a8f06ff (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:月海 x他1人 | 作者ホームページ:http://commu.nosv.org/p/moe181031suzuki  
作成日時:2020年1月25日 21時

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