再会した幼なじみには彼女がいました。【kz】

認めてもらいたかった ページ26

え、えっ！？


「わ、私、、、っ！


こんなこと言ってくれるの、皆以来だから、、嬉しくて、、、っ！」


ヒクヒクしながら、立花さんは話し出した。


「誰にも認めてもらえなかったの。


私の兄は、すごく成績がよくて、カッコよくて。


妹もいるんですけど、可愛くて、愛想よくて。


私のママは、成績重視な人で、


愛想も妹ほどよくなくて、勉強もお兄ちゃんに叶わない私は、認めてもらえなかった。


でも、小６の最後にエリート男子たちと出会ったんです。


そのときは、どんなに頑張っても成績が悪くて悪くて、、


国語だけが唯一の得意教科でした。


それを皆が凄いって認めてくれて、やっと居場所見つけて、ほんとに嬉しかった。


それから、色んなことに挑戦しました。


ピアノもやってみたし、勉強も頑張ってみました。


お金はかかるし、私結果出せないし、ママに呆れられて辛かったです。


でも、最近は出来るようになって


自分で言うのもあれですけど、成績よくなって人気者になれました。


でも、私のこと褒めてくれる人は私のこと何もわかってくれてないんです。


自分のことばっかり話しちゃいましたね。


ただ、嬉しかったんです。


ありがとう。」




私から離れた立花さんは、私の方をしっかり見て、ニッコリ笑った。


「本当にありがとう！」


ペコッとお辞儀をして帰ろうとする立花さんを見送っていると、急にこっちを向いて走ってきた。


そして、私の前に立ち唇に両手を当てて


「私も言うの忘れてました。


若武に告白する貴方、ほんとにカッコよかったです！


でも、若武は渡しませんよ！


自信持てました、自分に！


だから、誰にも渡さないです！


勿論貴方にも！」


フフッと笑って悪戯っぽく笑う彼女は、さっきより輝いて見えた。

失恋も思い出。→←自信をもって！

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す