再会した幼なじみには彼女がいました。【kz】

カッコつけたい ページ19

告白しよう、そう思った。


これ、逃げだもん。


ダメだよ、こんなの。









次の日、大きなことを決めたから、意識しすぎて大変だった。


午前中授業だったから、良かったけど。


今日は合田さんと屋上にいた。


放課後で誰もいない。


何でここにいるかと言うと、私が呼ばれたから。


どうしたんだろう、そう思いながら合田さんを見ると


「やっぱり、若武くんに告るの？」


ドキッ


「図星だね。」


な、なんで、、、？


そんな、なんで分かったの？


「わかるよ〜。急に何か決めたように行っちゃうんだもん、あのとき。」


あ、バレてたの。


彼女はニッコリ笑って、


「何か、考えてたことあるんでしょ？」


と言った。


私は聞いてもらうことにしたんだ。


「あの、ね。


浅見さんの話聞いたとき、自分がどれだけズルいことしてるかわかったの。


キッパリ諦めることが、偉い、大人って思ってた。


けど、全然違った。


浅見さんだって、失恋は確定してる。


でも、告白した。


私さ、それ知らなくて浅見さんに『抜け駆け禁止』って言われたことあるの。


何様？って思ってたんだ。


そんな自分が今になって恥ずかしくなって。


自分がしてたことって、全然カッコよくない。


むしろ、カッコ悪い。


告白して、ちょっとくらいカッコつけたい。


つけてみたいんだ。





叶わないのは分かってる。


彼女がいることは知ってる。


だけど、








頑張るだけ、頑張りたい。」



私の決意を聞いて、合田さんは目を見開いた。

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