休校中で暇になった人へ送るお話【kz】

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ことの発端は、私の無責任な行動だった。


　その日はクラスメートの佐島くんとお話ししてたんだ。もともと本の趣味が合って、会話はたくさんする方だったから。


　でも、その会話しているところを彼氏である翼に見られちゃって。


「あのさぁ、アーヤは俺の彼女なんだから少しは考えてよ。」


　別にそこまで本気で怒ってる様子も無かったし、大喧嘩とかではなかったから私も緊張とかはなかった。


　なのに翼が、ぷうって頬を膨らませて、唇を尖らせたから、、、


　天使だったんだもん


　だから、


『可愛い〜』


　って言っちゃったの。


　まあ確かに、男の子にそんなこと言ったら駄目なことなんて、前々からは知ってたよ。我慢もしてた。

　でも翼が可愛すぎるんだもん。きっと誰でも我慢できないって。


　なのに、なのに、翼ったら怒ってるのよ？ツンってそっぽ向いちゃってさ。


　一緒に帰ってたのに、１人でスタスタ行っちゃうんだもの。


　もう知らないっ、で今に至る。


　１人で帰るのかぁ、、、毎日一緒に帰ってたのに１人ってなると寂しいよね。

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