休校中で暇になった人へ送るお話【kz】

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『明日暇？』


　最近買って貰ったばかりのスマホの着信音に反応して開くと、上杉くんからのメール。


思わず口が緩む。


　普段、滅多にメールなんて送ってくれない彼からのメールに胸が高鳴らない彼女はいないよね。


　明日、、、、っ？



　反射的にカレンダーへ目を向けると、特に何も予定はなく、秀明も休みの日。


やった。


『暇だよ』


　震える手に思わず苦笑する。どんだけ怖がってんの、私。


　ある意味、上杉くんに失礼だよね笑 怖がる、なんて。


『朝１０時から 城南学園グラウンドでkz試合。
来る？』


　相変わらず必要なことしか書かれていないメールに笑ってしまう。


　試合かぁ、誘われるの久しぶりかも。


『行きたいな』


　すぐに着信音が鳴る。こんなに忙しいメールの会話も何カ月ぶりかな。


　大切にされてないわけじゃないし、仲が悪くなったわけじゃないんだけど、なんとなく寂しかったんだ。


　付き合い始めた頃と比べて、デートも減っちゃったし。


『了解、８時に迎えに行くから。』


　むっ、迎えに来てくれるのっ！？

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