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「あ、立花さん」




今日も暑いねー、と昇降口に行く途中に美門くんに声をかけられた。




「おはよう、暑いねえ」




「親に送ってもらいたいよ、ほんとに」




「同じー」




クスクス笑いながら校舎にはいると、昇降口に片山くんがいた。




「あ、片山くんおはよう。」




「おぅ」




私に挨拶をしながら翼に視線を向ける。




「そいつ、誰?」




少し不機嫌になった気がしたけど、多分私の気のせいだよね、、、?




「知らないの?美か「美門翼、立花さんと一緒によく図書館行ってるんだけど知らない?」」




えぇ、、、言っちゃうんだ。




それに、美門くんもやけに挑戦的、、、




なになに、どうしたの!?



「じゃあ立花さん、行こう。」




美門くんが急に私の手首を掴んだ。




頬が紅潮するのが分かる。




腕を引かれてそのまま引っ張られる。




嬉しいんだけど、どうしたの?




ものすごくイライラしてるよね、?




「どっ、どうしたの!?」




一生懸命に足を止めると、やっと手を離してくれた。




強く掴まれた手は離されるとスースーする。




悲しそうに振り向かれ、微笑まれる。




「ごめんね、ビックリしたでしょ。




ほんと、何でもないから。ごめんね。」




たくさん謝られて、胸が痛む。




美門くんは申し訳なさそうにしている。




違う、謝らせたい訳じゃない。




むしろ嬉しいのに、、、




「図書館、一緒に行くのも強引にしちゃったよね。




嫌だったら、言ってね?」




「嫌、、、じゃないっ!」




「え、、、」




「嫌じゃないよ、楽しいもん!




そんなこと言わないでよ!!」




怒るように言うと、噴き出された。




「ほっぺ、めっちゃ膨らませるじゃん




ありがと、良かったよ。」





やっと、、、笑ってくれた。




ほっとして、うんって頷いた。

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月海(プロフ) - 紅葉さん» 頑張る〜!ありがとう、完結に向かうよー!! (2020年3月9日 13時) (レス) id: 69c985532c (このIDを非表示/違反報告)
紅葉(プロフ) - 続編、超楽しみ!更新頑張ってね! (2020年3月9日 12時) (レス) id: 4b767a5aa3 (このIDを非表示/違反報告)
月海(プロフ) - 紅葉さん» ありがとう、ありがとう!じゃんじゃん更新するよー!笑 (2020年3月8日 15時) (レス) id: 69c985532c (このIDを非表示/違反報告)
紅葉(プロフ) - 新作も読むね!今回の更新した話も面白かったよ! (2020年3月8日 14時) (レス) id: 4b767a5aa3 (このIDを非表示/違反報告)
月海(プロフ) - 紅葉さん» 読むのはやーい!w頑張れ!頑張るよー!!! (2020年3月7日 20時) (レス) id: 69c985532c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:月海 | 作者ホームページ:http://commu.nosv.org/p/moe181031suzuki  
作成日時:2020年2月13日 18時

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