太陽の君と月の私。【kz】

・ ページ19

帰り道、お待たせ〜なんてカップルみたいな会話をして帰路へ。




カップル、かぁ！




思わず美門くんの顔を見る。




恋なんて、つい最近まで興味なかったのに。




そんな私をおとした彼は、すごい。




おとした、っていうか勝手に好きになっただけだけどね。




初恋、片思い、それぞれの言葉の響きが良くてまたニヤニヤする。




真っ白い肌に一つ一つのパーツが美しい顔。




金髪の乙女カットがよく似合う美形だ。




女の子のように、いや、女の子よりも美しい顔のわりには背が高く、ガッチリした体つき。




理想、って感じだね。




でも、ライバルたくさんいるんだろうなあ、、、




「立花さん、俺の顔になんかついてる？




めっちゃ百面相すんね？」




ククッと笑われて、またもや赤面。




「そ、そんなことないよっ！




百面相なんて、してないしてない！」




ブンブン首を振る。




気のせいかもしれないけど、美門くんの瞳に影がかかる。




「じゃあ、俺の見間違いだね。




立花さんは家どこ？」




えぇ、、、




家を知ってもらえるなんて、、




まって、私、美門くんのこと好きすぎ。



気持ち悪いよ、もう。




「あっち。美門くんは？」




「俺、あそこのほう。」






美門くんが差した方は、私の差した方向の逆。




「じゃあ、バイバイだねえ。」




すこし悲しくなりながらも、笑う。




すると、




「え、家まで送るつもりだけど？」




当たり前ようにさらっと言った美門くん。




こ、この人爆弾発言を平気でする人なの、、、？

・→←・

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す