運命 -Manato.H- ページ5
真人side
ピピピピッ、ピピピピッ、ピピ……
真人「……ん」
アラームを止めて眠い目を擦りながら起き上がる。
カーテンを開けると清々しいほどの快晴で、太陽の光が心地いい。
真人「……撮影、晴れてよかった」
今日は久しぶりに外での撮影。
新曲のMVを撮るために全員で渋谷にやってきた。
凌輝「思ったより人少ないね」
竜平「確かに」
スタッフ1「竜平さん、壮大さん、舜斗さんはこちらへ」
カットごとにメンバーが呼ばれていく。
スタッフ2「真人さん、こちらへ」
真人「はい」
スタッフさんのあとに付いていくと、渋谷の真ん中。
スタッフ「このパートでは……」
一通りの説明を受けて個人の部分の撮影が始まる。
今回もいつも通り、いい作品ができますように。
カメラマン「本日はよろしくお願いします。」
真人「よろしくお願いし……、え」
そこにはいるはずのない人の姿があった。
カメラマン「驚かせてごめんね、真人」
そう言って申し訳無さそうに微笑むA。
A「久しぶり」
その笑顔は数年前から少しも変わっていなくて、
真人「……なんで?」
A「ちゃんとしたカメラマンしてるの」
首から下げたカメラを持ち上げて少し誇らしげに言った。
真人「………」
スタッフ「では始めまーす」
聞きたいことはたくさんあるのに、全然すぐには出てこなくて、
スタッフさんの合図で我に返る。
とりあえず、撮影を全力で。
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作者名:もえ | 作成日時:2023年3月7日 22時