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水色 ページ27

「うぅ…ん?」

明け方、なにか違和感を感じて身じろぎした。

脚が、何かに当たってる…?

違和感の正体を突き止めようと、パチッと目を開ける

「…?!?!?!」
「すー…むにゃ…むにゃ……すー…」

目の前には気持ち良さそうに眠る黒髪の男の子がいた。

全く状況がわからない。

とりあえず距離を取ろうと思いベッドから彼を起こさないようにゆっくり出ようとする。

が。

「うぅ…ん……?なぁに……?ろーれん…?」

起こしてしまった。

力づくで逃げようにも、お腹の辺りでガッツリとホールドされていて身動きが取れない。

こうなったらもう、声を出して誰かに助けに来てもらうしかない。
そう思って息を吸い込む。

「もごっ!」
「大きな声出しちゃ駄目…じっとしてて?」

完全に目が覚めた黒髪の男の子に手で口を塞がれた。
コクコクと頷くと、ニッコリと笑って手を離した。

「貴方が、アクシアさん…?」
「お、おれのこと知ってくれてるんだ、嬉しいな〜」

小声で会話をする。
普通なら、勝手に私のベッドに入ってきているこの猫のような男の子を怒るべきなのだろうが、彼にはなんだか、儚い雰囲気があった。
消えてしまいそう、というか。

「どうして私の部屋に…?」

これはなんの根拠もない予想だが、彼は何かから逃げたかったのではないだろうか?
あの4人には気づかれたくなくて、でも誰かに縋りたくて。

「君のこと、いいなって思ったから」

こんなセリフが口をついて出てくるなんて、この人は、女慣れしているのだろうか。
それとも天然?

でもこの目、少しくすんだ、水色の瞳。
これは前の私と同じ目だ。何かを諦めている。

「…何があったのかわかりませんが、私は貴方の味方になれますからね」

水色が少し見開かれて、ほんの少しだけ光が宿った気がした。

てえてえ→←作者より



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頭華(プロフ) - くらげさん» えへへ…コメントありがとうございます♡ (2021年10月5日 22時) (レス) id: f03d065939 (このIDを非表示/違反報告)
くらげ(プロフ) - ヒィ…おそろしい…axくん…まさかここでクローンネタがくるとはって感じです想像の斜め上をいかれた流石すぎる…本日もお疲れ様です (2021年9月28日 17時) (レス) @page41 id: 8ae060a4c4 (このIDを非表示/違反報告)
頭華(プロフ) - Fineさん» コメントありがとうございます!勝手に脳内で博士の声で再生してしまいました笑 アクシア君の抱えているものがうまく描写できてたらいいな… 頭抱えて飛んで頂けたら幸いです! (2021年9月28日 2時) (レス) id: f03d065939 (このIDを非表示/違反報告)
頭華(プロフ) - くらげさん» ありがとうございます!重たいですよね笑表情筋ぶっ壊れてほしいですねぇ〜 (2021年9月28日 1時) (レス) id: f03d065939 (このIDを非表示/違反報告)
Fine(プロフ) - あぁぁあぁぁあ何ですかこれぇ!?!?!?ア゙ア゙ア゙重くて好き〜こんなの待ってました〜!!!!私の心臓が持ちませーん!いつも更新楽しみにしてます!アクシア……君は一体何を抱えているのかい……それ次第では私は頭抱えて飛ぶぞ……。 (2021年9月26日 16時) (レス) @page37 id: f4f4fca585 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:頭華 | 作成日時:2021年9月5日 2時

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