大丈夫 ページ35
階段を登り、奥の白い扉。
ガチャっと開けて中を確認すると、思った通り。
布団がぐちゃぐちゃになっていた。
今朝は主にアクシアさんのせいでバタバタしてたからな…と思いながら布団を綺麗に畳んで、寝る前の状態にする。
｢よし！｣
ふうっと息を吐いて、部屋の扉を閉める。
そういえば、アクシアさん遅いな…
様子を見ようと思い、アクシアさんの部屋を探す。
私の隣はオレンジ色の扉だが、中から音が聞こえてこない。その隣は緑で、これはオリバーさんの部屋だったはず。
オリバーさんの向かいの部屋は青で、これはレオスさん。その隣は赤だけど、ここも音は聞こえないので…
そう思って水色の扉の前まで来る。
｢……ぐすっ……ひっ……｣
ノックしようとした時、音が聞こえて慌てて手を引っ込める。
もしかして、泣いてる…？
ここで見て見ぬふりをする事なんてできない。
至って普通の声色で話しかける。
｢アクシアさん？大丈夫ですか？｣
｢あ、うん！大丈夫！｣
何ともないような声で応えるアクシアさん。
｢…入ってもいいですか？｣
｢え…？あ、ああ、うん！いいよ！｣
少し動揺したような声が聞こえるが、ドアを開く。
今の私にできる事なんて無いかもしれないけれど、それでも。
｢なになに？どうしたの？｣
アクシアさんの部屋は驚くほどシンプルだった。白と黒で纏められて、ベッドと机の他に何も無い。私の部屋のような状態。
まるで生活感が無い。
｢アクシアさんが部屋に行ってから、かなり時間経ってたので心配になって｣
｢そっかぁ、ありがとね。でもおれは大丈夫だから｣
大丈夫、といって笑うアクシアさんは、朝となんら変わらないように見える。
でも、目が赤いのがわかった。
やっぱり泣いていたんだろう。
｢…なんで大丈夫なんて言うんですか｣
｢え？｣
｢アクシアさん、泣いてたんじゃないですか？｣
｢……｣
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頭華(プロフ) - くらげさん» えへへ…コメントありがとうございます♡ (2021年10月5日 22時) (
レス) id: f03d065939 (このIDを非表示/違反報告)
くらげ(プロフ) - ヒィ…おそろしい…axくん…まさかここでクローンネタがくるとはって感じです想像の斜め上をいかれた流石すぎる…本日もお疲れ様です (2021年9月28日 17時) (レス) @page41 id: 8ae060a4c4 (このIDを非表示/違反報告)
頭華(プロフ) - Fineさん» コメントありがとうございます！勝手に脳内で博士の声で再生してしまいました笑 アクシア君の抱えているものがうまく描写できてたらいいな… 頭抱えて飛んで頂けたら幸いです！ (2021年9月28日 2時) (レス) id: f03d065939 (このIDを非表示/違反報告)
頭華(プロフ) - くらげさん» ありがとうございます！重たいですよね笑表情筋ぶっ壊れてほしいですねぇ〜 (2021年9月28日 1時) (レス) id: f03d065939 (このIDを非表示/違反報告)
Fine(プロフ) - あぁぁあぁぁあ何ですかこれぇ！？！？！？ｱﾞｱﾞｱﾞ重くて好き〜こんなの待ってました〜！！！！私の心臓が持ちませーん！いつも更新楽しみにしてます！アクシア……君は一体何を抱えているのかい……それ次第では私は頭抱えて飛ぶぞ……。 (2021年9月26日 16時) (レス) @page37 id: f4f4fca585 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：頭華 | 作成日時：2021年9月5日 2時
