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見透かす ページ34

「お?ヴィンさん起きたんだな!」
「おはようございます〜」

パタ姐がリビングに戻ってきた。

「あれ〜?レイン君出かけるんですかぁ?」
「うん!今から任務なんだ!」
「頑張ってパタ姐!」
「それはそれは…生きて帰ってきてくださいねぇ〜」
「そんな物騒な…パタ姐、美味しい料理作って待ってますね」
「お!それは楽しみだ!行ってくるぞ!」

バタンとドアが鳴った。
どんどん人が出かけていくのは寂しく感じる。

「っていうか、アクシアくんは今日の訓練行かないんですねぇ」

オリバーさんの作ったエッグベネディクトを頬張り、ごくんと飲み込んでからレオスさんが聞く。

「あー、うん。今日は休みなんだ」
「ふぅん…」

またこの眼。
この人は時々、すごく鋭い目をする。
なんだか全て見透かしているような、そんな不思議な感覚に囚われる。

「ちょっとおれ、部屋行こうかな…」

アクシアさんも同じことを思ったのか、何か隠したいものを無理やり引っ張られることを拒否するようにリビングを出た。

「おや?」

当の本人は、どうしたのかわからないといったように首を傾げる。

「…レオスさんには何が見えてるんですか?」
「お?何の話ですかぁ?」

レオスさんがとぼける。

いや、これが素なのか…?
この人は読めない。

「貴女、エッグベネディクトなんて大層なもの作れたんですねぇ?」
「それ作ったのオリバーさんです」

私がすかさず答えると

「えぇ?!こんなもの作れるんですかぁ?オリバー君…」

エッグベネディクトをジロジロ見て驚いたように言う。

ふと、部屋の布団が朝のままであることを思い出す。
そういえば、ぐちゃぐちゃのまま降りてきちゃったな…

「レオスさん、それ食べたら流しに置いておいてください。私も部屋に行ってきます」
「ふぁ〜い」

もぐもぐしながら返事される。

大丈夫→←仲良し



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頭華(プロフ) - くらげさん» えへへ…コメントありがとうございます♡ (2021年10月5日 22時) (レス) id: f03d065939 (このIDを非表示/違反報告)
くらげ(プロフ) - ヒィ…おそろしい…axくん…まさかここでクローンネタがくるとはって感じです想像の斜め上をいかれた流石すぎる…本日もお疲れ様です (2021年9月28日 17時) (レス) @page41 id: 8ae060a4c4 (このIDを非表示/違反報告)
頭華(プロフ) - Fineさん» コメントありがとうございます!勝手に脳内で博士の声で再生してしまいました笑 アクシア君の抱えているものがうまく描写できてたらいいな… 頭抱えて飛んで頂けたら幸いです! (2021年9月28日 2時) (レス) id: f03d065939 (このIDを非表示/違反報告)
頭華(プロフ) - くらげさん» ありがとうございます!重たいですよね笑表情筋ぶっ壊れてほしいですねぇ〜 (2021年9月28日 1時) (レス) id: f03d065939 (このIDを非表示/違反報告)
Fine(プロフ) - あぁぁあぁぁあ何ですかこれぇ!?!?!?ア゙ア゙ア゙重くて好き〜こんなの待ってました〜!!!!私の心臓が持ちませーん!いつも更新楽しみにしてます!アクシア……君は一体何を抱えているのかい……それ次第では私は頭抱えて飛ぶぞ……。 (2021年9月26日 16時) (レス) @page37 id: f4f4fca585 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:頭華 | 作成日時:2021年9月5日 2時

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