奇人にはもう一人奇人がいた【あんスタ】

27:女王様 ページ29

翌日、家を出ると目の前にバイクが止まっていた

そこには泉がいた


「はい、おはよー」


そう言いながらヘルメットを投げてきた



「ヘルメットは投げたら危ないよ」


紐をつけて泉の後ろに乗った



「今日は教室にいなよー？今度こそ聞くからねー」

「はーい」


教室にはいるつもりだよ


彼女さえ来なければ……



「……無理して会わなくていいんじゃない？」

「え…」

「あんたがなんであいつに会わないかはよく分かってるからさ。無理して会わなくていいんじゃない？」


「……………うん」



泉の言葉で少し軽くなった気がした


あの子と転校生の子はなんの繋がりも無いと思う

でも、どこかこわい


どこか似ている



そんな気がしてならない



この日も結局、外の景色を楽しむことは出来なかった…

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