半獣少女と出会い【第三体育館組】 (ページ10)

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9日目ページ10

*

___痛い……痛いよぉ……。

もう…痛いのは嫌だよぉ……。

*

どうして私だけシアワセになれないの…？

どうして私だけイタイ思いをしなきゃいけないの…？

独リボッチハ嫌ダヨ…。暗イ……寒イ……怖イ……

…寂しい…よ…ぉ……。

*

誰か……助け…て……

*

*

赤葦side

『………っｸﾞｽｯ……うぅ……』

赤｢よしよし…大丈夫だよ｣

朝。目が覚めたら隣で寝ていたAがうなされていた。
枕が濡れるくらい泣いていた。

『……ｸﾞｽｯ…』

赤｢大丈夫大丈夫…怖くないよ。｣

どうすることもできない。きっとAの過去は相当辛いものなのだろう。そう考えると何をしてあげたらいいのかわからなくなる。

だけど……Aは1人じゃないよって教えてあげたい。俺がいるよって教えてあげたい。

赤｢A…？落ち着いた？｣

『………は…い……』

赤｢ん。よかった。何か嫌な夢でも見たの？

あ、話したくないなら話さなくても大丈夫だよ。｣

Aを支えるにはAの過去を知っていた方がいいかもしれない。だから…これからちょっとずつ聞いてみよう。

『私…独りぼっち…？』

赤｢ううん。俺がいる｣

『私は…イタイ思いをしなくていい？』

赤｢うん。俺が守るよ｣

『私は…今シアワセ…？』

赤｢うん。俺が幸せにする。｣

この後Aは声が枯れるんじゃないかってくらいたくさん泣いた。