半獣少女と出会い【第三体育館組】 (ページ32)

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24日目ページ32

赤葦side

7時になって黒尾さんが大あくびをしながら階段を下りてきた。

半獣姿に戻ったAを見てびっくりしていいる。

黒｢やっと戻ったかー！

……というかその服かわいいな｣

黒尾さんがAが着ている服を見て言った。

『月島さんが買ってきてくれたんです！』

黒｢へえ～((ﾆﾔﾆﾔ｣

月｢((ｲﾗｯ｣

『？』

黒尾さんが月島の事をからかっている。可哀想に…。←

黒｢今度俺がもっとかわいいヤツ買ってやるよ｣

月｢はぁ？黒尾さんが選ぶ服とか…どうせ脱がせやすいヤツとかですよね？｣

黒｢ツッキーは俺のことなんだと思ってんの｣

月｢変態｣←

黒｢｣

月島が黒尾さんの事をディスっている。

そんなことよりも俺は木兎さんがまだ起きてこないっていうことに少しイライラしてきている。

黒｢気になってたんだけどさ、なんでA長袖の上にワンピース着てんだ？｣

黒尾さんがAにこんな質問をした。

確かにAは黒い長袖の上に半袖のワンピースを着ている。
おまけに黒いタイツも履いている。

今日は特別寒いってわけでもない。半袖でも大丈夫だろう。
でも、俺はそれでもAが長袖を着ている理由は大体分かっている。

月｢黒尾さんバカなんですか？｣

黒｢え！？｣

月島も分かっているようだ。

多分、傷を隠すためだろう。
見ただけでこっちも辛くなるような生々しい傷。過去の実験を物語っている。

『お…思い出しちゃうんです…。だから…見ないように、見られないように……してるんです。』

月｢………｣

黒｢………なんかごめん｣

自分で自分の傷を見ると思い出すんだろう。過去の事を。

……過去の…事……？

__京治兄ちゃん！！__

なんか…嫌な事思い出した……。