作法委員会のお母さんの段 ページ5
『うそだろ、うそだろ…』
泥だらけの服のまま、周りを必死で見渡すが見えるのは土の壁だけだった
───ここにないという事はまさか…
喜八郎「あれま、ハシゴがこんなとこに」
そのまさかだった──
落とし穴に落ちた途端、ハシゴを咄嗟に離してしまい上に置いたまま
つまりハシゴは憎き喜八郎の横にあるということ
今日は運が無さすぎる…
保健委員の不運がうつってしまったか
───仕方なく、仕方なくだぞ?
隣にいる喜八郎にハシゴを渡してもらおうと”可愛く”お願いをしてやった
『喜八郎、そのハシゴを私の方に渡せ』
(※可愛いとは)
喜八郎「やっぱりこのハシゴAのなんだ。て言うかそれが人に頼む言い方〜?」
こいつ…どこまでも私の神経を逆撫でする奴だ
『可愛くお願いしてやっただろうが』
喜八郎「…君は僕との可愛いの基準が違うみたい」
喜八郎は呆れたようにやれやれ…と溜息をつくと同時に複数人の足音が聞こえる
立花「喜八郎!そこで、何をしている?」
この声…立花仙蔵先輩!
じゃあさっきの複数人の足音は作法委員会か……
よし、立花先輩に助けて貰ってその後喜八郎を殴ろう
喜八郎「立花先輩、たぬきが落とし穴に引っかかて間抜け面を見てたとこです」
伝七「たぬき…?生物委員会の飼っているたぬきですかね?」
喜八郎「結構不細工なたぬk((ア゙ァ゙ァ゙!!」
「「喜八郎/先輩!?」」
耐えきれなくなった私は自慢の身長を生かし近くにいた喜八郎の足を掴んで落とし穴に引きずり込んでやった
『誰が不細工なたぬきだ!この穴掘り小僧!』
喜八郎「いきなり引きずり込むとかおかしいんじゃない!?」
『人のことたぬきっていう方がおかしいんじゃないの!』
立花「おい!お前ら大丈((「そもそもこんなとこに落ちる方が悪いでしょ!」
『はぁ!?こんなとこに穴ほんなよ!?下級生が落ちたらどうすんだ!』
喜八郎「目印はちゃんと置いてたし!きづかない方が悪い!」
『あんな小さい目印分かるわけ((「お前ら!!」ビクッ」
私達が揉みくちゃになっているのを見て痺れを切らした立花先輩が叫び私と喜八郎もビクついた
立花「こんなとこで喧嘩するな!!ガキかお前らは!!」
立花「Aも4年生なんだから目印くらい気づけ!喜八郎はこんなとこに穴掘るな!Aの言う通り下級生が落ちたらどうする!しかも……ガミガミ」
その時のほかの作法委員会
「「(……お母さん)」」
竹谷先輩
「Aまだかなぁ……)」
5人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:もっちゃん | 作成日時:2022年8月29日 0時