＊27＊ 12/11夜 ページ27
.
.
「…Aさん？」
賢人くんが呼びに来て驚き、慌てて部屋を出た。
仕事から離れた時に時々ある名前呼びにどう対処して
いいかわからなくて。
将暉君だったら
「なんで名前呼びなんだよ、コラァ」
って腕にグーパンチできるんだろうけど。
なんか賢人君には出来なくて。
……なんでだろう。
.
部屋を出るなりこっちを振り返り
「遅いから、心配で…」
「大丈夫だよ、ありがとう」
って返したら
「良かった」って言って頭を撫でると
「お手洗い、行ってきます」
と、トイレに向かうのを見送り
ヨシコさんたちのところへ戻る。
＊
「あぁ、ごめんね。ありがとうね。大丈夫だった？」
「はい。あ、これ、下げてきましたぁ」
「ありがとう、はい、これご褒美！」
と、唐揚げの乗ったお皿をもらってお礼を言った。
唐揚げにチュウハイを煽って。
戻ってきた賢人君も一緒に食べて飲んで。
さっきまでの異空間のような状態も、
おぼろげになりつつある頃、おひらきになって。
片付けるの手伝うと言う将暉君と
また明日ね、って別れて賢人君と２人で駅に向かう。
＊
ひゅう、と風が吹いて思わず身をすくめると
酔ってた頭がシャッキとした気がするけど、
やっぱり足取りはふわふわしていて、危なっかしい。
「これ、使ってください」
と、賢人君が自分のマフラーを私に巻いてくれる。
ふんわりと、賢人君の香水の匂いがして、ドキンとした。
.
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 651人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
もここ*(プロフ) - ともさん» 手フェチなので、彼の手見るたびニヤニヤ止まりませーん(^^)しょーさんの手も良いよ！ってオススメせんでも知ってるよね( *´艸`)お話は私もヤキモキしてるー（笑）今、言っちゃえ！とか思いながら書いてます(*≧∀≦*) (2017年12月18日 17時) (
レス) id: 6aa5c2955a (このIDを非表示/違反報告)
もここ*(プロフ) - 美紀さん» 美紀さん、ありがとう( *´艸`)もうすぐ終わるつもりが続きそうな予感★移行先でもよろしくです(*≧∀≦*) (2017年12月18日 17時) (レス) id: 6aa5c2955a (このIDを非表示/違反報告)
とも(プロフ) - こんばんは。智くん…積極的な割にハッキリと言わないから(>_<)智くんの優しさが難しいf(^_^;私も智くんの「手」好き(*^艸^*)あの手で頭ポンポンやって欲しいな(^o^ゞ (2017年12月13日 17時) (レス) id: b4753fc97a (このIDを非表示/違反報告)
美紀(プロフ) - あたしも智くんの手好きです！指ながくて･･･綺麗ですよね？私は指先がいいな(笑)あっ！何かいろいろ妄想しそう(笑)更新ありがとう(^^)ちょっと切ないけど。あー！わかるよこの気持ちって思いながら主人公ちゃんにめちゃめちゃ感情移入してるよ(笑) (2017年12月13日 10時) (レス) id: 4792953d0e (このIDを非表示/違反報告)
もここ*(プロフ) - 美紀さん» いつもありがとう(^^)好き…( *´艸`)いやん。照れるやんかいさ(●≧艸≦)更新、頑張る！ (2017年12月12日 18時) (レス) id: e073dcb3cb (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：もここ
| 作成日時：2017年11月30日 9時
