your voice 2 <Wataru.Y>

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北「・・・そっか、住む世界、か…」



あ「はい…。私みたいな人間が渉君を好きでいちゃダメだと思います・・・」









２人しゃがみ込んだまま






私は下を向いて床を見ていた









すると









北「…そんな事ない」




あ「・・・え？」









思わず顔を上げると







北山さんは優しい目で私の事を見ていた









北「そんなこと無いって。…Aちゃんが思っている以上に俺ら全然普通だよ」







あ「…普通じゃないですよ」








北「なんで？」








あ「なんでって言われても…」









北「そこな辺の道を歩いてる男の人となーーんにも変わらないって! 普通に食べて飲んで、寝て、その繰り返し。もちろんイライラしたり、怒ったり、悲しくなったり、可愛い女の子見てテンション上がったり…みんなと対して変わらないって」









あ「そんな風に言われても…

　…北山さん、可愛い女の子でテンション上がるんですか？」









そんな無茶苦茶を言うから、つい意地になって言い返すと









北「もちろん！！上がるよーーー！！…確かに特殊な仕事をしてるけど、でも中身は普通の男だよ。
エ ロ本見てヤッバー！ってなったり、可愛い女の子とすれ違えば思わず振り返ったり・・・。


…何処にでも居る普通の男と一緒だって！」









思いの外ストレートに返ってきた答え









あ「…それが普通なんですか？」



北「ＹＥＳ！！」









・









北「あ・・・よこーさんが持ってるかは知らんけど」









・









.









あ・北「「…。」」







.









・









あ「・・・ちなみに北山さん、持ってます？」





北「…(笑)」




あ・北「「・・・。」」









.









・









・






.









あ「…ふふっ」



北「ははっ、!!」









あ「普通、ですね」



北「そう、普通！」









それからは箸が転がったかのように２人で笑い転げて…









・









・







ふと優しい目で私を見て









北「・・・だから、大丈夫。Aちゃん、大丈夫だから」









私の頭にポンと手が乗った

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