your voice 2 <Wataru.Y>

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あ「北山さん、撮影終わったんですか？」



今は撮影の時間のはず




北「あぁ、全員のは撮り終えて今はソロだから」


あ「そうなんですね」






でも、なんで此処に？






北「Aちゃん、年、いくつ？」


あ「今年、27になります」


北「おぉ！よこーさんと同い年か…」







…!!!





思わず[横尾]に反応して持っていた資料を落としてしまった


床に散らばった資料をかき集めているとソファにゴロンとしていた北山さんが横にしゃがみ込んだ









あ「あ、大丈夫です！！休んでて下さい！！！」






そう言っても一緒に拾い集めてくれる北山さん









北「…Aちゃん、動揺しすぎ(笑)」





あ「動揺じゃありません!!!」





北「Aちゃん、よこーさんの事好きなの？」




あ「!!!!!!!!!!」






思わず、集めた資料がまた手元から落ちた







あ「!!!ち、違います!!!!わ、私、初対面です!!!!多分、わ…横尾さんが誰かと勘違いしているだけですから!!!」



北「(笑)Aちゃん、面白いね」



あ「面白くないです!!」



北「ははっ！」








そう笑いながら散らばった資料を纏めて渡してくれた









北「ねぇ、Aちゃんは何か不安なの？」




あ「え…？」




北「だって、松戸さんにも『知らない』って言ったでしょ？ でも、嘘だよね？」








手話…わかるの…？







北「なんで嘘ついたの？」







…。







北「俺ら…よこーさんがアイドルだから？」








北「それとも、世の中の目とか、俺らのファンとか？」







…。








じっと真剣な眼差しで私を見つめる北山さん








あ「…全部です。横尾さ…渉君と私じゃ住む世界が違います・・・」









キラキラした光り輝く世界



もちろん、煌びやかな部分だけじゃ無い何てこと分かってる



何倍も人より努力をして、選ばれた人のみ立てる世界









渉君はその選ばれた世界の住人






一方私は…









こんなだもの…









そんな遠い世界の渉君への気持ちを貫き通すほど









覚悟も






自信もない…

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