your voice 2 <Wataru.Y>

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＜ｙｏｕｒ side＞









ドサっ!!!





あ「はぁぁぁぁ疲れた・・・」









誰も居ないオフィス



重たい鞄をデスクに放り投げて椅子になだれ込んだ



目を閉じると蘇るフラッシュの光



ラグジュアリーな一室で撮影風景



シャッター音が切られるたびに少しづつ変わる表情…









あ「ほんと…あれは渉君だったのかな…？」









私の知っている渉君は全くの別人のようだった







でも、息を飲むほど美しい彼は確かに私が知っている渉君で…









・・・。









はぁ…








さ、片付けしよ…









今日の資料を整理して、明日の準備をしてさっさと帰ろう…









・・・









さっさと、と言いいつつもあれもこれもしていたらあっという間に１時間以上…









・









・









もう、終電も無いや…大通りでタクシー拾おうかな…




あぁ、でも、嫌な顔されそうだな…




深夜に耳の不自由な女が乗り込んで来たらさぞ嫌な顔するだろうな…




でも、流石に今日はここに泊まるわけにもいかないし…




歩いて帰る？




いや、それ無理だろ




そう色々考えつつ会社のエントランスを出るとそこにポツリと人影…









？









社内の人？





でも、こんな時間に？






何となく足早に横を通り過ぎた









さすがにこの時間は人影もない









足早に大通りへの道を歩いていく









ん？









あれ？









…あれ？









もしや…？？









後ろからジリジリ伝わる威圧感・・・









もちろん私には靴音なんて聞こえない









でも…









恐る恐る後ろを振り返ると…









!!!!









やっぱり居る…!!!!









鞄をギュッと握りしめ走り出そうとした瞬間…

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