your voice 2 <Wataru.Y>

64 ページ19

私の夢・・・






あ(私、…報道記者になりたかったんです。
でも、高校生の時に聞こえなくなって…一時は諦めたんですけど、諦めきれなくて…事務でもいいから！って思って障碍者枠で今の会社に就職したんです)








真剣に聞いてくれるに２人に







あ(ごめんなさい！自分の事ばかり喋って！！！)



千「いいんだよーー！俺が聴きたいって思ったから聞いたの！・・・そっか、高校生の時…
・・・じゃあさ、手話とか覚えるの大変だったでしょ？」



あ(そうですね・・・。私は補聴器があればなんとか音は聞こえますし、声のコミュニケーションもとれるので手話は日常会話程度しか出来ないんですけど、初めは覚えるの大変でしたね…)



千「そっか、でも、俺らが違う言語を覚える様な感覚に近いのかな？」



あ(どうなんでしょう？ 文法とか、そう言うものが無い分…もしかしたらダンスとかに近いのかもしれないですよね。手と表情の動きですから…)






ニ「千賀、手話に興味があったの？」





千「うーーーん・・・俺らのライブでも見かけたりするでしょ？うちわとかで… 出来るだけ多くの人に届けたいじゃん！ もしかしたら、手話とかも一つのツールなのかなって思って…」




あ(千賀さんは、振り付けも担当されるんですよね？)



千「はい！ なんで、手話も取り入れたらどうかなって…」



あ(キスマイの曲は歌詞が印象的なので、取り入れたら面白いかもしれないですね)



ニ「へぇ！！！それ良いかも！！！ねぇ、柚木ちゃん、なんか教えてよーーー」







って事でなぜだか手話講座が開催に・・・







えっと、まずは…




千(ぼくの、なまえは、せ ん が け ん と です・・・)

ニ(に か い ど た か し でーーーーーす)


さすが、覚えるのも早い二人




あ(完璧です!)


千「思ったよりも難しいーーーー」

ニ「でも、なんかいいね！！これで俺らの名前知ってくれたら！！！」



キラキラ笑顔の２人は本当に無邪気で…



ボソッ


あ「・・・これが、ニカ千!!!」






ニカ・千「「ん？？」」


なんでもないです！！！！



思いっきり横に頭を振った…

65→←63

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す