その美刀、操作 ページ43
ｓｉｄｅ一期一振
ﾑｽｯと可愛いらしく拗ねた仕草をする杏璃殿がとても愛らしく感じ、頬が緩む。
「杏璃殿……//すみませんな。」
さらに機嫌を悪くしたような杏璃殿にこれはいけないと謝罪の言葉を言う。
ううむ。愛らしくて頬が緩むのが止められないですな……
そんなことをおもいながら杏璃殿の顔を覗くと
私の両の頬を杏璃殿の白い手が滑る。
急激な様子の変化に対応しきれず身を見開いたまま固まっていると
杏璃殿は何処か悪戯が成功したような無邪気で幼げな微笑みと垣間見える妖艶さを纏わせて笑っていた。
『クスクス、嘘、ですよ…？』
その表情に顔が赤く染まるのを自覚した。
本当は私よりももっと年を重ねているはずなのに時折幼さを感じ、その中に全てを奪われるような妖艶さを醸し出す危なげな雰囲気に私はもう囚われたと改めて知る。
「……ｯ……///嘘、ですか…？」
『…呆れましたか…？』
瞳を少し細めて聞いてくる杏璃殿の考えを笑ってしまいたくなる。
流石は【人狂わせの刀】……否、【刀狂わせの刀】の彼だ。もう彼を知ってしまった私達は彼に幻滅することなんて無い。いっそ誓ってもいい。
神の誓いは絶対なのだから
────
ｓｉｄｅ杏璃
『一期殿…！あれは何でしょう？』
自分でもさっきの行動を恥ずかしく感じ、今は町を回っている。
「あれは甘味処ですね…。行ってみますか？」
楽しそうな笑みを浮かべた一期はさらりとそう言ってくれる。
…あれか？刀剣時代のリッチな感じが今も続いているのか…？其れとも主がお金持ちなのか…？
『良いんですか…？お代とかは…』
遠慮した感じな返事になるが其れを気にしないように笑みを深めた一期は俺の腕を引いて颯爽と甘味処に入っていく。
「そんなことは気にしなくて良いんですよ。なんせ初めての町ですからね。精一杯楽しんで貰わないと私の気が済みません。」
わぁおやっぱロイヤル王子。王子だよこの人←
『じゃあお言葉に甘えて…』
─
甘味処で軽くお団子とお茶を飲んできて、まだ時間はあるらしく町を巡っている。
「…嗚呼、済みません、杏璃殿。用を思い出しましたので少し離れてもいいですかな？」
ふと、思い出した、と言うように一期は言ってきた。
『…用なら私も一緒に…』
不思議に思いそう言うが一期に止められた。
「………此処で待っていてください。」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 775人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「刀剣乱舞」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
まゆ(プロフ) - 刀剣乱舞って刀剣たちが亡くなってしまう時って刀は折れるから死んだかどうかってすぐ分かるんじゃ？ (2019年10月14日 8時) (
レス) id: 60ba35ccc3 (このIDを非表示/違反報告)
紫綺(プロフ) - 蒼さん» ご指摘ありがとうございます！そうなんですか…すみません、私の確認不足でした…!直させていただきます。返信遅くなってすみません！ (2017年5月18日 0時) (レス) id: 3e12735ed2 (このIDを非表示/違反報告)
蒼(プロフ) - コメント失礼します。質問なのですが、朱隠しの歌詞を載せてますよね。その歌詞って作詞作曲者様に許可を取っていますでしょうか？許可無しで載せていましたら消してください。占ツクの規約で無断転載は禁止されてます。お気をつけください。応援してます。 (2017年4月9日 22時) (レス) id: afd5471fbc (このIDを非表示/違反報告)
紫綺(プロフ) - 菜奈実@歌い手､声優､アニメ大好きですさん» ありがとう御座います！そう言っていただけて嬉しい( ´艸｀)です！シリアス多めにぶっ込みましたが、そういったネタも入れますよ！←← (2017年3月13日 21時) (レス) id: 3e12735ed2 (このIDを非表示/違反報告)
紫綺(プロフ) - 三色だんごさん» コメントありがとう御座います！ﾄﾞｺﾞｫ…そうですね笑何故かそういうイメージが…←←是からも宜しくお願いします！！ (2017年3月13日 21時) (レス) id: 3e12735ed2 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：紫綺 | 作成日時：2016年12月19日 19時
